学部・研究科紹介

未来の医療を切り開く最先端の医学を見つめる。

構想と理念

医学界をリードする医師を育てる(医学部)

大阪大学医学部には医学科と保健学科があります(保健学科の理念はこちら)。医学科は、医学を学び、医師になる6年制コースです。医学科では、ますます高度化・複雑化する医療を、チームで正確かつ適切に実施できる優秀な医師を育てます。また、世界をリードする医学・生命科学分野の研究者を養成することも大切な使命の一つです。

医学科では、臨床実習を通して患者さんの病状を的確につかみ、科学的根拠に基づいて診断し適切な治療を施せる優秀な医師を育てています。数多くの経験豊かな臨床医と世界的に活躍している医学研究者の指導のもと、最先端の知識や技術を習得できる体制が整っています。

また、医学部出身者の中で基礎医学研究者を目指す人のためにMD研究者プログラムの充実を図っています。MD研究者プログラムでは、早期から基礎研究に触れ、基礎医学研究者としての資質を磨くことができます。大阪大学医学部から、「ゲノム医療」「遺伝子医療」「再生医療」「ロボット医療」などの未来の医療を支えるスペシャリストが数多く誕生することを期待しています。

さらに、医学科では国際性を備えグローバルに活躍する医師の輩出のため、国際認証に沿ったカリキュラムを導入しています。また、専任の外国人講師を雇用して英語教育を充実させ、アジア・英語圏の主要大学と学術交流協定を締結し、学部生の国際交流を推進しています。

世界をリードする最先端医科学研究(大学院医学系研究科)

大阪大学大学院医学系研究科は医学専攻(博士課程・4年制)、医科学専攻(修士課程・2年制)、保健学専攻に分かれています(保健学専攻の理念はこちら)。医学及び医科学専攻の課程においては、自立して研究を行うために必要な研究能力・その基礎となる豊かな学識を持ち、さらに知的リーダーシップを発揮できる研究者の育成を目指しています。

医学及び医科学科専攻では、細胞や動物実験で得られた結果をもとに、「ヒトの生命現象を解明する」という基本的な方針のもと、各教室が研究を円滑に遂行できる環境を提供しています。本専攻では27の基礎基幹講座と32の臨床基幹講座という全国屈指の規模を誇っており、免疫学、分子細胞生物学、神経科学、ゲノム科学など、世界最先端を誇る学問分野が多数あります。個別の研究領域に加えて基礎、臨床講座の共同研究体制も推進しています。また国内にとどまらず国際的な人材交流や共同研究にも力を尽くしてきました。その結果、医学及び医科学専攻では世界に誇る多くの研究成果と優れた研究者を輩出し、世界的に著名な科学雑誌への論文掲載数は全国トップクラスにランクされています。

また、基礎研究の成果を疾患の診断や治療に応用するトランスレーショナル研究にも力を入れており、既に多くの成果が臨床応用されています。今後も本研究科で得られた基礎研究の成果の社会還元を、なお一層進め、世界の人々の健康と福祉に貢献いたします。