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患者さんの笑顔が見たい。そのための医学研究を。
免疫細胞生物学
准教授
菊田 順一先生

歯科医師である父の影響で、患者さんを治療するということにもともと興味がありました。医師を志して入学しましたが、1年生のときの授業で、大阪大学出身の著名な研究者であり、当時の総長でもあった岸本忠三先生の講義を受け、基礎研究の道に関心を持つように。さらに、2年次の基礎配属で、今も一緒に研究をしている石井優先生と出会い、学部生の間に研究成果を論文にまとめて発表したことが研究者を目指す大きなきっかけとなりました。臨床医として3年間勤務した後、石井先生が研究室を立ち上げるタイミングで大学院に進学し、研究に戻りました。臨床でリウマチ内科をやっていたこともあり、骨・関節破壊を治したいというモチベーションで病気の原因となる破骨細胞のイメージングに取り組み、生体内で破骨細胞が骨を壊す仕組みを明らかにしました。目の前で起こっていることをリアルタイムで見ることができるところにイメージングの魅力があります。今後は基礎研究を臨床に還元できるような研究をしていきたいと思っています。

臨床も研究もどちらもやりがいはありますが、研究によって病気の原因を解明できれば、より多くの患者さんを救うことができます。医師としても研究者としても思いは同じ、患者さんの笑顔をたくさん見たい、そのための医学研究を進めていけたらと思っています。

大阪大学では、世界最先端の医学研究が日々たくさん行われています。後輩たちには、様々なことに見聞を広げて欲しいと思っています。少しでも興味があれば、是非積極的に挑戦してみてください。