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臨床や研究での経験を生かして日本の保健や医療を支える
厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課 安井 治代 先生

生命にかかわることに興味をもったことがきっかけで医学部医学科を目指しました。身近な大学ということで、大阪大学を目指しましたが、入学してから、あらためて総合大学である大阪大学の底力を感じました。一般教養科目では文系学部の先生方の興味深い授業も受講することができました。また、他学部の学生と親しくなるなど、知識だけではなく人間関係の広がりもできました。吹田キャンパスで授業を受けるようになってからは、身近な研究室に世界的にも有名な一流の先生方がいらっしゃるということは本当に恵まれていると感じました。大学生として過ごした期間は、教員の先生方をはじめ、周囲の方々に大変恵まれた贅沢な時間だったと思いますし、当時出会った方々から現在も刺激を受けています。様々な個性を受け入れてくれる懐の深さが阪大医学部の魅力だと思います。

 現在は、厚生労働省において、保健や医療に関わる制度作りに携わっています。これまで、大学病院、関連病院における臨床や大学院での研究など充実した経験を積ませて頂きましたが、大学からの打診を受け、また新たな切り口から勉強したいと思い出向することにしました。現職では、医療現場からの視点、要望等を踏まえ、関係するデータを集めて検証し、解決策を企画立案し、合意が得られた政策を施行するといったプロセスに関わっています。課題解決のため、多くの関係者と議論を重ね、少しずつでも形になり前に進んだと思えるときにやりがいを感じます。

 今後は、臨床、研究、行政それぞれの魅力がありますが、大阪大学での学びを礎として、学識を深めるとともに幅広い方との意見交換を図っていきたいと思います。大阪大学で学ぶことが、受験勉強を頑張っている皆さんの選択肢の1つになればと思います。