特別教育プログラム

Special Program

特別教育プログラム

MD研究者育成プログラム

将来、研究者を目指す学生に対して、入学直後から基礎医学研究に参加する特別教育プログラムを実施することで、世界をリードする研究能力と国際的視野を兼ね備えた医学研究者を養成することを目指しています。本プログラムは平成21年度から開始されており、詳しくはMD研究者育成プログラムの概要をご覧ください。

熱意と思考力次第で、世界を相手に闘える

私は現在MD研究者育成プログラムに参加し、放課後や休日を利用して制御性T細胞の疾患における遺伝子制御についての研究を行っています。大阪大学には、様々な分野において世界をリードする先生方が多数在籍されています。
MD研究者育成プログラムに所属すると、学生という特権を活かして、世界的に有名な研究室の門戸を叩くことができます。私自身も学部生ながら制御性T細胞の発見で知られる坂口志文先生のもとで研究活動を行い、学会で発表したり論文を執筆したりと様々な機会に恵まれています。更に、3月には春休みを利用して一ヶ月間ドイツBonn大学のGenomics and Immunoregulation教室に留学する事もできました。一人での海外生活はとても心細かったですが、同時に様々なものを得ることが出来ました。最先端の技術を学ぶことが出来たのはもちろんですし、日本における自分の立場や考えを客観的に見つめ直すことが出来ました。
研究というと、馴染みが薄く思うかもしれませんし、自分ももちろんそうでした。しかし、一度扉を開けると、西日本という枠組みにとらわれず、熱意と思考力次第で、世界を相手に闘えるかもしれません。MD研究者育成プログラムの心強い後押しがある今こそ、皆さんに研究の世界を味わっていただきたいと思います。

世界のトップレベルの研究室に所属し、研究に従事

私はMD研究者育成プログラムに参加することで、中田研教授(国際未来医療学講座)のご指導の下、休日や放課後の時間を使い、国際医療に関する研究活動に取り組んでいます。本プログラムに所属することで、免疫学をはじめとする世界のトップレベルの研究室に所属し、研究に従事することができます。私は、1年次に受講した講義で大阪大学の国際医療への取り組みに興味を抱き、門戸を叩きました。現在は国際未来医療学講座に所属し、外国人患者さんを受け入れるための医療体制や医療通訳に関する研究を行っています。また、大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンターでも先生方にご指導をいただきながら、国際的な双生児研究を通じた疾患の環境因子の原因追究に取り組んでいます。実際に研究をするだけでなく、活動の成果を学会などで発表する機会にも恵まれました。さらに、3年次にある基礎医学講座配属実習の期間を通じて2か月間ヨーロッパに研究留学にて滞在することができました。ハンガリー・ブダペストのDepartment of Radiology, Semmelweis Universityを拠点とし、オランダ・グローニンゲンにある大阪大学欧州拠点やスイス・ジュネーブにある世界保健機関(WHO)本部にて短期研修に従事することができました。
このように、大阪大学医学部には臨床という道のみならず、研究を通じて世界の舞台でキャリアを積むことができる環境が整っています。1年次の前期には各講座の先生方が研究内容を紹介してくださる講義があるので、まだ興味のある分野が決まっていない方にも積極的に挑戦してください!