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高血圧・老化研究室 Section of Hypertension & Aging Research

変遷

当研究室は2009年1月に旧加齢医学講座に所属していた高血圧グループと老化遺伝グループが合併して出来上がったグループです。高血圧グループは先代の荻原俊男大阪大学名誉教授が開設された研究室であり、三上洋大阪大学保健学科教授檜垣實男愛媛大学医学部教授樂木宏実大阪大学医学部教授勝谷友宏大阪大学医学部特任准教授をはじめとして多くの素晴らしい研究者が歴代の研究室長を務められていた名門研究室で、レニン・アンジオテンシン系のRIA assayを中心とした研究から高血圧発症遺伝子の探索に至る非常に幅の広い研究で多くの成果を上げてきました。また老化遺伝グループは骨粗鬆症やカルシウム代謝および血管内皮機能を中心に研究をされていた老化グループとWerner症候群を中心として老化遺伝子探索を行っていた遺伝グループが合併して出来た研究室です。旧老化グループは森本茂人金沢医科大学教授福尾恵介武庫川女子大学生活環境学部教授安田修熊本大学循環器臨床研究先端医療寄附講座准教授など、旧遺伝グループは三木哲郎愛媛大学医学部教授満田憲昭愛媛大学医学部教授を輩出するなど老化遺伝グループも非常に多くの実績を残された研究室です。これらの二つのグループの根源は違えども時代の流れと共に、“Vascular Medicine”をメインターゲットとした研究分野に進出するようになりました。そこで樂木宏実教授誕生を契機として二つのグループを統合することにより、スケールメリットを生かして“世界No1のVascular Labo”を目指して行くことになり2009年6月から新生「高血圧・老化研究室」の幕開けとなりました。2013年には室長の大石充先生が鹿児島大学心臓血管・高血圧内科教授として、神出計先生が医学系研究科 保健学科教授として赴任されました。現在は山本講師、鷹見学内講師、伊東学内講師をグループリーダーとして老年疾患や高血圧に関する基礎研究や臨床研究を行っています。

研究グループの歴史

高血圧・老化研究室の研究戦略

「やりたいことをする」が高血圧研究室のモットーであり、老化遺伝研究室のモットーは「探求心」でした。高血圧・老化研究室はまさにこの二つを融合して「探求心を持ってやりたいことをやる」ラボとなりました。臨床教室として臨床に直結した研究および臨床実績を有するグループであることが条件であると考えて5グループを構成しました。「各々の研究テーマの窓からAgeingに導かれる様々な病態を評価・把握・分析してScienceの窓からGeriatrics と Hypertensionを再構築することにより、VascularとAgeingをキーワードとしてSuccessful ageingを科学的根拠を持って達成する。」ことをモットーとして世界的ラボを目指したいと考えています。

高血圧・老化研究室の研究戦略

研究グループ

1.基礎研究

老年循環器グループ (グループリーダー:山本浩一

当科発足以来の主要研究テーマであるレニン・アンジオテンシン(RA)系を中心とした基礎研究を行っています。最近ではRA系が循環器疾患とどまらず老化関連疾患に直接的に影響することを見出し研究推進中です。RA系をターゲットとした老化関連疾患新規治療法の確立を目指しています。

老化関連因子探索グループ (グループリーダー:鷹見洋一

現在、ユビキチンシステム関連分子に着眼し、老化及びそれに伴う疾患での機能について基礎的に解析し、臨床応用へと繋げることを目指しています。また、慢性炎症は加齢性疾患の本質であることから、特に血管において炎症を調節する新規の老化関連分子を探索、機能解析しています。

2.臨床研究

高血圧 / 睡眠呼吸障害グループ (グループリーダー:伊東範尚

高血圧などの循環器疾患の原因の一つとして睡眠呼吸障害が注目されています。睡眠呼吸障害は高齢者に多く、治療により自覚症状や血管事故率を大きく改善することが可能な疾患ですが、不明な点や課題も残されています。当グループは睡眠呼吸障害患者を対象にコホート研究を行い、筋力や認知機能といった身体・精神機能への影響を検討して新たな知見を得ることと、より効果的な介入方法を見出すことを目的としています。

メンバー

山本浩一、鷹見洋一、高橋利匡、本行一博、横山世理奈、野里陽一、中嶋恒男(臨床遺伝子治療学)、井原拾得、小原僚一、竹下ひかり(森之宮医療大学)、竹屋泰(保健学科)、神出計(保健学科)、黄一彬(留学生)、王誠(留学生)、王紫溦(留学生)、劉維東(留学生)、郭昱(留学生)、尹楠翔(留学生)
木村英梨子(秘書)、小石喜典(技術補佐員)、田中知香(技術補佐員)、曹婧婧(技術補佐員)

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