基礎研究・臨床研究に触れてみる

内分泌研究室 D4の折出唯志です。私は兵庫県立西宮病院で産婦人科専攻医として研修を開始し、同時に大学の医局に入局しました。当時の部長の「ま、やりたいことをやったらええんちゃう。」という言葉に後押しされ、医学基礎研究に挑戦したいという思いのままに大学院へ進学しました。

最初は研究の進め方が分からず戸惑いましたが、上司や実験助手の方々に手取り足取り教えていただきながら、研究生活をスタートしました。試行錯誤を重ねる中で、思い描いた結果が得られたときの喜びは何にも代えがたいものでした(もちろん、期待した結果が得られず苦しいときもありました)。細胞やマウスを用いた実験系やバイオインフォマティクスなど、すべてが新鮮で、とても充実した時間を過ごすことができました。

また、基礎研究と並行して臨床研究にも携わる機会を得ました。臨床研究を取り巻く法律や制度、実施に必要な手続きなど、決して簡単ではない道のりを学ぶことができました。普段の臨床現場で当然のように活用しているエビデンスが、どのように作られていくのか、その過程の複雑さを肌で感じることができたのは貴重な経験でした。

大学ならではの専門外来

大学病院には、一般的な診療科だけでなく、専門性の高い診療を行う「専門外来」が設けられています。内分泌研究室では、大学院生が骨粗鬆症外来、思春期外来、POP(骨盤臓器脱)外来、UAE(子宮動脈塞栓術)外来など、多岐にわたる専門診療を経験します。市中病院ではあまり見ることのできない症例に触れる機会が多く、大変勉強になりました。

国際学会に参加する

臨床をしながら国際学会に参加するのはなかなか難しいですが、大学院最終学年のとき、念願だった国際学会に参加することができました。大規模臨床試験を主導する著名な研究者たちの講演を直接聞くことができ、とても刺激を受けました。

また、自分のポスター発表では、ネイティブスピーカーとの英語でのやり取りに緊張しましたが、英語がコミュニケーションツールとして不可欠であることを再認識しました。「もし英語が自由に話せたら、どれほど楽しいだろう!」と強く感じ、英語学習への意欲がさらに高まりました。

充実した指導体制

指導層の先生方の多くは、大学院卒業後に海外留学を経験されており、新しい実験手法や研究の考え方を持ち帰りながら、大学院生に興味深い研究テーマを提供してくださいます。

実験を進める中では、どうしても視点が狭くなりがちですが、Data Clubでは実験の進捗にかかわらず親身になってアドバイスをいただけます。新たな視点からの解釈を加えることで、研究の道が切り開かれることも多々ありました。

最後に

生命医学の研究は多岐にわたり、未知の領域が多く、研究テーマに尽きることはありません。臨床現場で感じた些細な疑問が、新たな研究の出発点になることもあります。それこそが、臨床教室で基礎研究をする大きなメリットだと感じています。

僕自身、この4年間があっという間で、もっと研究をしたいという思いもありますが、新たな気持ちで臨床に戻って勉強する喜びもあります。

少しでも研究に興味がある方は、ぜひ大学院進学を検討してみてください。皆さんとともに学べることを楽しみにしています!