臨床研究とは、実際の患者様、すなわち実際の病気を研究対象として検査データを科学的に解析することによって病気の本質を見極め、よりよい治療法や診断技術を開発する研究です。臨床医学の根幹をなすもので、科学的な目を通して診療することにより、全く新しい治療概念や技術を見いだすきっかけとなります。慣習的に常識と思われていても科学的に正しいと証明されていないことを再検証する場合も臨床研究が必要です。 すべての臨床研究は大阪大学医学部付属病院の倫理審査委員会の審査と承認を得ています。特別な治療に対する影響を評価する場合には、国内外に一般公開された外部データベースに研究目的・内容・対象症例数が開始時から登録されます。これは、「研究者が自分に都合良い結果を意図的に選別する」ことを防ぐ目的で設けられた方法です。 |