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臨床研究

臨床研究とは、実際の患者様、すなわち実際の病気を研究対象として検査データを科学的に解析することによって病気の本質を見極め、よりよい治療法や診断技術を開発する研究です。臨床医学の根幹をなすもので、科学的な目を通して診療することにより、全く新しい治療概念や技術を見いだすきっかけとなります。慣習的に常識と思われていても科学的に正しいと証明されていないことを再検証する場合も臨床研究が必要です。
すべての臨床研究は大阪大学医学部付属病院の倫理審査委員会の審査と承認を得ています。特別な治療に対する影響を評価する場合には、国内外に一般公開された外部データベースに研究目的・内容・対象症例数が開始時から登録されます。これは、「研究者が自分に都合良い結果を意図的に選別する」ことを防ぐ目的で設けられた方法です。


IgA腎症の病態メカニズム

扁桃摘出術はIgA腎症に対して高い治療効果を示すことが知られていますが、発症・進展に扁桃がどのようにかかわっているのか、その機序は不明です。私共は、IgA腎症における扁桃関連腎炎増悪因子について、詳細な検討をおこなっています。さらに、私共の腎生検データベースをもとに、IgA腎症における遺伝子多型の解析をおこない、IgA腎症の進展に関与する疾患感受性遺伝子群の特定を試みています。


腎疾患に伴う合併症発症のメカニズム解明と治療法確立

透析を受けている方だけでなく、腎臓の働きが正常の半分程度に低下している方では、血管が傷みやすいことがわかっています。一旦傷んだ血管は、腎臓を移植しても改善しにくいものです。血管傷害は、脳卒中や心筋梗塞など重篤な合併症の素地となりますので、慣習的な診療でなく、エビデンスに基づいた診療が重要なわけです。
腎臓が悪いと血管が傷むのは、ひとつには腎臓が調節しているカルシウムとリンの体内バランス調節、骨代謝バランスが崩れるからです。私どもは、血液透析条件の適正化、腎疾患で頻用されるステロイド治療による合併症抑制、軽度ー中程度の腎機能障害に付随する各種の代謝異常補正、などについて情報発信を行うとともに、日々の診療へリアルタイムに反映させております。


腹膜透析固有の代謝異常のメカニズム

日本は世界の他の国に比べて腹膜透析(CAPD)の普及率が低くなっています。CAPDの利点を理解していただくよう努めておりますが、一方で、腹膜透析には固有の問題もあります。その中でも、脂質代謝異常や腹膜機能低下について、現在すでに利用可能な医療技術を応用することで改善することが可能と考えております。

基礎研究

基礎研究とは、実験室で行う研究です。臨床研究では患者様ひとりひとりのバリエーションが科学的検証のさまたげとなりますが、実験室では、検証したい事柄以外の条件を統一できますので、いつどこで誰が行っても再現できる結果が得られるはずです。私共の研究テーマは、他の研究者の追随でなく、きわめて独自性が高く、かつ研究価値の高いものばかりです。当研究室が世界の腎疾患研究パイオニアとして存在感を示す原動力です。
生命の不思議をつまびらかにすることが目的ではなく、基礎研究からつみあげて新規治療法の開発に結実させることが目的です。


糸球体上皮細胞の傷害と修復の分子機構

糸球体上皮細胞は尿に蛋白が漏れないようにバリアーをつくる細胞です。この細胞は尿をつくる糸球体という毛細血管の外側にあり、幹細胞治療や遺伝子治療の手が届かない領域です。この細胞に関する遺伝子情報と腎臓が誕生・形成される過程に関する遺伝子情報を、独自のアプローチで解析し、複数の重要な遺伝子を研究対象として選別し研究しています。バリアー構築が病気の時にどうしてうまく行かないのかについて、すでに遺伝子レベルで解明しています。


日内リズムと腎臓の細胞増殖

最近、日内リズムを形成する体内時計について細かい遺伝子レベルの働きが解明されてきました。私どもはかなり以前からこの体内時計の重要性に着目してきました。腎臓にも固有の時計機構が存在しており、尿細管という腎臓の構造単位で、細胞が分裂増殖して新しく作り替えられる際のスイッチとして働いていることを解明しています。このスイッチとなる遺伝子を同定しており、壊れた腎臓の再生をうながす糸口になると考えています。


腹膜透析における腹膜線維化のメカニズム

腹膜透析に8年という治療年数制限が設けられているのは、腹膜機能障害という合併症が予想されるからです。その発症機構と早期診断方法について遺伝子レベルの解析を行っております。腹膜線維化に関わる重要な酵素を見いだし、その活性阻害が治療薬となりうる可能性を見いだしています。


遺伝子治療

先端移植基盤医療学と協調し、遺伝子治療を腎疾患に応用するアプローチを研究している。



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