健康な人の指先アンギオポエチン1は年齢によって下がるのか?(年代別Angpt-1試験)
65歳以上の高齢者では「手足の冷え」を訴える人が非常に多いことが報告されています(※)。全身性硬化症(強皮症)では毛細血管安定化因子のアンギオポエチン1が欠乏し、毛細血管が蛇行してくることが判明していますが、高齢者でもアンギオポエチン1が手先で減っているのかもしれません。そこで、20~30歳台の健康な人、40~50歳台の健康な人、60~70歳台の健康な人に集まっていただき、指先のアンギオポエチンを測定する臨床研究「指尖部ANGIOPOIETIN-1濃度の年代別標準値の探索と温熱効果の年代別相違の探索 The Exploration of age-specific standard values of digital angiopoietin-1 and age-specific response to arm heating」を開始しました。
現在、ボランティアの方々からの指先からの採血を終了し、指先部血液中アンギオポエチン1の測定を終了しました。引き続き、アンギオポエチン1の働きを邪魔するアンギオポエチン2の測定を始めています。
※ 厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況国民生活基礎調査の概況