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研究課題:濾胞性悪性リンパ腫のFDG PETにおける定量的指標の有用性に関する検討

1.研究の対象

2007年4月~2012年9月に、当院で抗がん剤治療(化学療法)の前後にFDG PET-CT検査を受けられた濾胞性悪性リンパ腫の患者さん

2.研究目的・方法

1.目的

ブドウ糖類似の放射性薬剤F-18 fluorodeoxyglucose(FDG)を用いたpositron emission tomography-computed tomography(PET-CT)検査は、様々な悪性腫瘍において有用性が報告されています。悪性リンパ腫に対する化学療法の治療効果判定においても有用とされていますが、濾胞性悪性リンパ腫では時に治療前にFDG集積が軽度のことがあり、視覚的評価よりも客観的な定量的評価(PET画像上で集積を数値として計測)に期待が寄せられています。本研究では、濾胞性悪性リンパ腫の化学療法前後に撮像されたFDG PET-CT画像から、PETに関連した様々な定量的指標を得て、それらのうち治療効果や予後(再発の有無)と関連のあるものを以前に取得したデータから求めます。

2.方法

大阪大学医学部附属病院において、2007年4月から2012年9月の間に化学療法前後にFDG PET-CT検査を受けた濾胞性悪性リンパ腫患者51名を対象とします。治療前後のPET画像のリンパ腫病変において、FDGの集積程度(standardized uptake value)、集積体積(metabolic tumor volume、total lesion glycolysis)、集積不均一性の程度(texture指標)を数値として求めます。これら定量的指標の互いの関連を求め、また、治療前後の定量的指標から得た効果判定と従来より行われている視覚的判定との結果を比較します。さらに、PETにおける定量的指標が治療効果や再発の予測に有用であるか否かを検討します。

3.研究に用いる試料・情報の種類

情報
病歴、化学療法の治療歴・治療効果、治療後の再発の有無、カルテ番号、生年月日 等
試料
FDG PET-CT検査時のPET画像

4.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先
住所:〒565-0871 吹田市山田丘2-2-D1 
電話:06-6879-3434
担当者の所属・氏名 
大阪大学医学部附属病院放射線部・巽 光朗(研究責任者)