各種受賞

 

持田記念学術賞

熊ノ郷 淳 医学系研究科 教授 平成24年度持田記念学術賞を受賞

2012年10月26日(金)

「免疫セマフォリン分子群の発見とその異常に伴う疾患発症の解明」

呼吸器・免疫アレルギー内科学教室の熊ノ郷淳教授が、平成24年度の持田記念学術賞を受賞しました(受賞理由「免疫セマフォリン分子群の発見とその異常に伴う疾患発症の解明」)。表彰式は平成24年10月26日(金)東京大手町の銀行倶楽部で行われました。
持田記念学術賞は、生命科学を中心とする医学、薬学及びこれに関連する物理学、化学、工学、生物学等の先見的独創的研究を育成し、かつ、これらの成果を総合して医療をはじめとするヘルスケアに応用し、もって我が国の医療及び国民の保健の向上に資することを目的に昭和59年に創設された毎年2名が顕彰される賞です。
セマフォリンは従来、神経発生に関わるとされてきたタンパク質群でしたが、熊ノ郷教授は、一連のセマフォリン4Dの機能解析により、世界で初めてセマフォリンの免疫での役割を明らかにするとともに、免疫の鍵反応に関与するセマフォリン分子群を次々と同定し、「免疫セマフォリン」の概念を確立しました。現在セマフォリン分子群は、免疫疾患はもとより骨代謝疾患、がんの転移・浸潤等、広範な治療における新たな創薬ターゲットとして注目を集めており、免疫学のみならず生命科学・医学に多大なインパクトを与えていることが今回の受賞につながりました。