共同研究講座

眼免疫再生医学

各種眼疾患の病態形成における慢性炎症の関与の解明と新規治療法の創出

iPS細胞は革新的な細胞幼若化技術であり、ES細胞の再生医療への応用における問題点の多くを一挙に解決しました。私たちの研究室では、既に角膜上皮細胞と内皮細胞への分化誘導技術を確立しています。これらの分化細胞を移植医療に用いる場合には、従来より知られている拒絶反応の他、近年明らかになってきた自然免疫の影響も無視できないと考えています。また多くの眼疾患において、自然免疫の破綻から慢性炎症を経て組織破壊、機能破綻というプロセスをたどることが明らかになりつつあります。私たちは、眼科慢性炎症や希少疾患に対してiPS細胞を用いた新規創薬技術の確立、また、これを効果的に診断するためのバイオマーカーの発見と治療方法の確立を目指しています。