共同研究講座

運動器スポーツバイオメカニクス学

スポーツ外傷・障害予防につながるバイオメカニクス研究 
  • 運動器の再生医療手術治療器械の研究開発
  • 動的バランス評価方法の確立とバランス向上トレーニング法の開発研究
  • 運動器疾患に対する関節鏡視下手術治療の開発

整形外科、スポーツ医学分野における新しい医療機器の開発と実用化を目的

”スポーツ”は「健康に貢献する身体活動(UNESCO 2015)」とされ、身体活動を向上することは、世界における死亡原因の68%を占めるNCD(非感染性疾患)による死亡を抑制できます(LANCET 2012)。 したがって、”スポーツ”は身体活動向上による健康と寿命の両方に貢献するという点で重要であり、今後さらに社会的意義は高まるものと考えます。
一方で、運動器におけるバイオメカニクス学の研究は、骨、軟骨、靭帯や腱などの重要な器官に対して行われていますが、 さらに近年、関節鏡手術など最小侵襲治療と研究が進歩し、スポーツ選手やスポーツ愛好家から一般の方にも「健康に貢献する身体活動」に回復するための治療技術を支える学術的研究分野として注目されています。

本共同研究講座では、今までに整形外科およびスポーツ医学が企業とともに実施してきたバイオメカニクス分野とスポーツ分野の研究成果をもとに、運動器の関節鏡視下手術治療の開発と、その治療の実用化、さらに、手術や一般の運動療法の有効性から研究推進し、社会実装につなげたいと考えます。                             

6自由度関節シミュレーターを用い、脛骨への外力負荷に対する荷重及び脛骨ー大腿骨位置関係の評価
a)本体 b) ブタ膝の生体力学的解析

 

生体力学試験機. 繰り返し荷重負荷下の靭帯の伸びや最大破断荷重を計測する。