教育・研究
Practice

医学教育・薬学生実務実習

医学教育

医学教育では、有効かつ安全な薬物療法を実践するために必要な情報の入手や投与設計への応用について学び、医療チームにおける薬剤師とのパートナーシップの構築について理解して頂くことを目的とし、早期体験実習(2年次生)、臨床導入実習講義(4年次生)、臨床実習②(5年次生)を実施しています。また、保健学科・検査技術科学の2年次生に対する臨床薬理学講義も行っています。

早期体験学習では、薬剤部見学に加え、デジタル技術を活用し、「医療における薬剤師の役割・薬剤部紹介」や「医薬品のリスクとエラー」のオンデマンド型講義や薬剤部バーチャルツアーを実施しています。

臨床実習②では、8月末から毎週月曜日に計17グループに対して実習を実施しています。実習では、医療における薬剤師の講義を行った後、医薬品情報、医薬品の管理、がん薬物治療管理、病棟薬剤管理、製剤、調剤業務を見学・体験させ、病院における薬剤部門の役割やチーム医療における薬剤師の重要性を学んで頂いています。さらに、模擬症例を使用したTDM(薬物治療モニタリング)に基づく処方設計や、自己注射・自己血糖演習などの参加型の実習を導入しています。また、中央クオリティマネジメント部所属の薬剤師GRMが医療安全に関する講義を担当し、医療安全における薬剤師の役割についても学んで頂いています。

 

薬学教育

病院実習

薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)が2015年度6年制薬学部入学生から適用となったことに伴い、2019年度以降の実習は本コアカリキュラムおよび薬学実務実習に関するガイドライン(平成27年2月10日)に準拠して実施しています

具体的には11週間の実習を4週間のセントラル実習と7週間の病棟実習にわけ、5名程度のグループごとに実習しています。セントラル実習では、調剤室、製剤室、医薬品情報室、外来薬剤室、治験薬管理室、医薬品供給管理室にて実習を行い、病棟実習では、主に2つの病棟で実習を行いつつ、がん薬物治療管理室での実習も行っています。また、代表的8疾患への理解を深める目的でカンファレンスや症例報告会等による情報共有も行っています。加えて、特殊病棟、チーム医療、医療安全、災害医療、救急医療、中毒医療等の講義、ドクターヘリやドクターカーの見学を行っています。

 

早期臨床体験

早期臨床体験として大阪大学薬学部1回生を対象とした薬剤部の見学を受け入れています。見学は薬学部の薬学入門3の講義の一環として実施しており、具体的には、薬剤部概要、病棟業務、製剤業務の紹介と調剤室、医薬品情報室、がん薬物治療管理室の見学を行っています。

 

大阪大学Pharm.Dコースへの参画

大阪大学薬学部は世界に通じる「研究型高度薬剤師」を養成することを目的とした大阪大学Pharm.Dコースを導入し、様々な実習を行っています。薬剤部はPharm.D臨床実習①、②を通じて本コースの教育に参画しています。Pharm.D臨床実習①は薬学部3回生を対象とした見学・体験型の実習であり、基本的な病院薬剤師業務を理解し、基本的な臨床能力を修得できるようにすることを目的にしています。Pharm.D臨床実習①は調剤室、病棟薬物治療管理室、がん薬物治療管理室、医薬品情報室での3週間の実習です。Pharm.D臨床実習②は薬学部5~6回生を対象とした実習であり、病院実習に引き続き病棟での臨床実習を行いながら、臨床研究を実施するもので、薬剤部は主に5回生での病棟での臨床実習の指導にあたっています。

ページ上部へ