阪大医学部附属病院神経科精神科での研修に興味のある方は、研修説明会、病棟見学等を行いますので随時、お問い合わせください。
- 初期卒後研修プログラム:卒後臨床研修センター E-Mail:center@hp-kensyu.med.osaka-u.ac.jp
- 後期卒後研修プログラム、卒後研修係:田中稔久准教授 E-Mail:tanaka@psy.med.osaka-u.ac.jp
- 一次募集 応募期間:平成27年7月1日〜8月7日 筆記試験・面接日:8月15日(土)
- 二次募集 応募期間:平成26年10月1日〜11月20日 筆記試験・面接日:11月28日(土)
- 応募方法:履歴書を応募期間中にお送りください。筆記試験・面接時間についてはこちらからご連絡します。
新卒後、阪大病院で卒後臨床研修を行い、精神科専門医と精神保健指定医を目指している医師。
精神科疾患の病態、診断、治療についての基本を習得することが目標です。研修においては、主治医としての診療にあたりながら、指導責任医師から丁寧な指導を受けられます。前期卒後臨床研修プログラムでは、初期卒後研修医として、給与が支給されます。
2年間の初期卒後研修を終了する医師、あるいは精神科以外の医師で、精神科専門医と精神保健指定医を目指したい医師。
精神科専門医・精神保健指定医を育成することが目標です。
阪大病院、基幹総合病院精神科、精神科病院において合計3年の後期卒後精神科臨床研修にて、精神科専門医・精神保健指定医を取得します。初期卒後研修後に、すぐに専門的な児童思春期精神医学会認定医取得コース、日本老年精神医学会専門医・日本認知症学会専門医取得コース、医学博士取得コースに進むこともできます。また、いずれのコースにおいても、日本臨床神経生理学会の脳波判読認定医を取得することができます。大学における研修、関連病院における研修、そして大学院進学のそれぞれの場合において、十分な収入が得られます。
*上記表は、研修例であり、各病院の定員や本人の希望により多少の変更が行われる場合があります。専門コースを選択した場合も、卒後10年程度で精神保健指定医と精神科専門医を取得できます。
後期卒後精神科臨床研修終了後の医師
阪大精神科関連の基幹病院・民間の精神科での診療、阪大学精神科での研究(大学院を含む)・専門的診療、大阪大学の他の研究室での研究、他大学・研究所への留学、海外留学など、様々な進路に進むことができます。また、精神科専門医制度等のさまざまな専門医の指導医になることもできます。進路については、各研修医の希望をアンケートし、個々の希望が実現するように大阪大学精神科医局が相談に乗ります。
精神保健指定医、精神科専門医取得後の就職先は、十分にあります。独力で診療する能力を習得した後は、精神科クリニックの開業も可能です。
初期卒後臨床研修プログラムの研修スケジュール
初期卒後臨床研修プログラムの詳細に関しましては、 大阪大学医学部附属病院卒後教育開発センターのホームページをご参照ください。
※選択で精神科にて研修できるようになりました。
後期卒後臨床研修プログラムの研修スケジュール
A:精神科専門医・精神保健指定医コース(臨床医基本コース)
阪大病院(1年)→基幹総合病院精神科(1年)→精神科病院(1年) →精神科専門医・精神保健指定医
3年間で3つの施設に勤務し、精神科専門医・精神保健指定医の取得に必要な症例経験を積みます。研修施設の順序は応相談ですが、最初に阪大病院で研修を行うことが望ましいです。
B:日本老年精神医学会専門医・日本認知症学会専門医取得コース(老年精神医学コース)
阪大病院(4年) →学会認定機関(1年)→日本老年精神医学会専門医→
※日本認知症学会専門医制度は認知症関連学会の専門医取得が条件となっております。よって、日本老年精神医学会専門医取得後に申請、受験していただくことになります。
初期研修終了後から5年間のコースです(日本老年精神医学会専門医の規定では7年以上の臨床経験が必要)。うち4年間は大阪大学医学部附属病院で研修(大学院生あるいは医員の身分)し、1年間を学会認定機関である大阪府急性期医療センター、住友病院、美原病院、浅香山病院のいずれかで研修します。
なお、規定に合えば、精神科専門医、医学博士(大学病院で大学院生の場合)の取得も可能です。
C: 児童青年期精神医学会認定医取得コース(児童思春期精神医学コース)
阪大病院(1年)→子どものこころの発達研究センター(4年)→児童青年期精神医学会認定医
初期研修終了後から5年間のコースです(児童青年期精神医学会の規程では一般精神科2年以上,および児童青年精神科3年以上の臨床経験が必要)。阪大病院で児童思春期の症例を経験しながら、基本的な精神科臨床を学んだ後、子どものこころの分子統御機構研究センター(大学院生あるいは医員の身分)に進み、神経科精神科にて児童思春期の専門外来を担当しながら入院治療の経験を積みます。阪大小児科や大阪府立精神医療センター松心園における見学や研修、そして発達障害をはじめとする児童思春期の精神障害に関する診断や治療法に関する臨床研究や基礎研究などを行うことも可能です。
なお、規定に合えば、精神科専門医、医学博士(大学病院で大学院生の場合)の取得も可能です。 資格取得後は、大阪府立精神医療センター(松心園)や大阪市立総合医療センター児童青年精神科などの児童思春期の専門病棟のある関連施設等にて勤務し、子どものこころの専門家として活躍することができます。
D:医学博士取得コース(研究志向コース)
大学院(4年)→医学博士取得
前期研修終了後から4年間のコースです。大学院に進学し、精神医学界をリードする研究を行います。大学院には、神経化学、認知行動生理、神経心理、精神病理、脳波睡眠の研究室があります。大学院を卒業し医学博士取得後に、海外留学(国内研究所等も可能)や精神科病院勤務を行った後(順序は応相談)、大学に勤務し、研究を継続して行います。
阪大病院における研修
阪大病院では、主治医として診療を行い、指導医による親切な指導、カンファレンスにおける診断・治療の検討や、上級医師による定期的な個別の指導に加え、精神科各分野のスペシャリストによる教育を受けることができます。精神科外来、入院、他科へのリエゾン往診などの場において、精神科の全分野にわたって高度なレベルで精神科専門医研修を受けます。大学病院は開放病棟と閉鎖病棟をもつ総合病院であることから様々な疾患における精神症状を経験することができます。精神療法、薬物療法、画像診断、脳波、精神病理、精神科リハビリテーション、最新の神経科学、高次機能障害学(神経心理学)観点からの疾患の理解について広範かつ統合的に理解することにより、オールラウンドに専門知識を有する精神科専門医となることを目指します。
- 統合失調症・気分障害・不安障害などの薬物療法、精神療法、作業療法などの治療技法の習得。治療薬の作用機序・病因における各分野のスペシャリストによる教育。
- 認知症・脳器質性疾患・症状精神病・てんかんの診断(神経心理学的診察・神経学的診察・画像診断、脳波)と治療についての専門的診療能力の修得、病因についての神経科学的理解。
- 児童思春期、青年期など世代に特有の精神病理・心理・疾患(摂食障害、発達障害など)に関する専門診療能力の習得。
- 精神保健福祉法を正しく理解し、医療保護入院、措置入院、任意入院についての適切な手続きの習得。
基幹総合病院精神科における研修
阪大病院精神科で受けた教育に基づく実践を、主治医として主体的に多数の症例において行います。一般的な外来診療にて、不安障害、解離性障害、身体表現性障害などの神経症圏の症例やうつ病、パーソナリティ障害などについて経験し、精神科クリニック開業に必要なスキルを身につけることができます。病棟では、精神科専門医の取得に必要な他科とのコンサルテーション・リエゾンにおけるせん妄や緩和ケアにおける疼痛管理について経験します。これらは、精神科病院では経験できませんが、阪大精神科では多数の関連基幹総合病院精神科があります。経験豊富な指導医より、精神科診療指導に加えて、症例検討会、文献抄読会、研究発表などの指導を受けることができます。
精神科病院における研修
阪大病院精神科で受けた教育に基づく実践を、主治医として主体的に多数の症例において行います。統合失調症、うつ病など入院治療が必要な重症例や、慢性例、難治例の診療にあたり、精神保健指定医・精神科専門医の取得に必要な症例の経験ができます。阪大精神科では主に大阪府下に多数の関連精神科病院があります。経験豊富な指導医より、デイケアなどの精神科リハビリや患者さんの社会復帰に向けた地域支援体制を経験するとともに、症例検討会、文献抄読会、研究発表などの指導を受けることができます。
最近の教室員海外留学先
- New York State Institute (辻尾一郎 2000〜2003年、谷向 仁 2002〜2005年、山森英長 2005〜2007年、阪上由香子 2014年〜)
- National Institute of Mental Health(橋本亮太 2000〜2003年、安野史彦 2005〜2006年)
- UCLA(森原剛史 2000〜2005年)
- Rotman Research Institute, Toronto University(石井良平 2001〜2003年)
- Douglas Hospital Research Center, McGill University(黒田公美 2004〜2005年)
- Rockefeller University(小池裕子 2004〜2005年)
- Ludwig-Maximilians University(福森亮雄 2008年〜、森康治 2011年〜)
大阪大学精神科は脳と心のサイエンスに情熱を持って取り組める方を内外に広く募集いたします。当教室の大学院生は精神医学領域の基礎・臨床に関わる様々な研究課題について各研究室において、チームの一員として研究活動に従事していただきます。大学院終了後も、多くの人が、ポスドクとして国内外の優れた研究施設で研究を継続しています。
資格
博士課程では医歯学部卒業者あるいは卒業見込み者、他学部大学院の修士課程修了者あるいは終了見込み者、修士課程では他学部卒業者あるいは卒業見込み者を募集します。当教室は神経科・精神科を担当する臨床教室でありますので、精神科医師としての臨床研究を行っておりますが、以下の研究テーマ(2003年/2004年/2005年/2006年/2007年)に関係するバックグラウンドを有する人であれば歓迎します。必ずしも精神科医師としての臨床活動は必須ではありません。
大学事務の締切(年度により変更します)の2週間前までに教室担当者である田中稔久准教授までご連絡ください。
E-Mail:tanaka@psy.med.osaka-u.ac.jp
応募についての詳細は、下記のページをご覧下さい。
大学院博士課程の応募について | |
大学院修士課程の応募について |