組織

大学院医学系研究科、医学部、大学院医学系研究科・医学部附属病院イニシアティブの紹介

医学科教育センター

世界をリードする医師・研究者を養成するための教育プログラムを提案します
  • 研究者の養成
  • 臨床実習の充実
  • 卒前・卒後教育の一体化
  • 国際的視野の獲得
  • 教育の継続的改良
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教授・センター長 渡部健二
医学部・医学科教育センター
医学科教育センターは、わが国の医学教育改革に対応するため、2002年に発足した比較的新しい組織です。これまでのセンター長は、野口眞三郎教授、森本兼曩教授、奥村明之進教授、土岐祐一郎教授、和佐勝史教授を経て、2020年に渡部が教授・センター長に就任し、現在に至っています。

世界をリードする医師・研究者を養成するための教育プログラムを提案する医学教育専門家集団、シンクタンクです

1.研究者の養成

大阪大学の医学教育における特色は、伝統ある研究者養成です。学生が一定期間基礎医学研究に専念できる「基礎医学講座配属」をわが国で初めて導入しました。2015年度導入の新カリキュラムでは、臨床研究も実践できる「研究室配属」を5年次に配置しました。  2009年度には基礎医学研究者を養成するためのMD研究者育成プログラムを立ち上げ、2019年度までに47名のプログラム修了者を輩出しました。プログラム修了者からの基礎系大学院進学を徐々に認めるようになり、2020年度は3名が基礎系大学院に進学しました。

2.臨床実習の充実

大阪大学の医学教育におけるもう一つの特色は、充実した臨床実習です。臨床実習は診療参加型を基本として44週導入し、阪大病院と京阪神地域の基幹病院を組み合わせることにより、先端医療と一般診療をバランスよく学べるようにしています。その他、希望する学生には、地域医療、海外医療を経験する機会を提供しています。

3.卒前・卒後教育の一体化

2014年度より、医学科教育センターと卒後教育開発センターが連携することで、卒前教育から初期研修、専門研修まで一貫した教育体制を構築しました。阪大病院は初期研修で基礎医学研究を奨励し、基礎医学研究者を養成するプラットフォームとしての役割を果たしています。専門研修においては、並行して大学院に進学し、高度な臨床能力(専門医)と研究能力(医学博士)を兼ね備えた指導的立場への成長を目指しています。

4.国際的視野の獲得

2016年度より医学英語専任教員を雇用し、2~4年次での医学英語を必修化しました。海外学会での発表と討議ができる、英語での診察と患者説明ができる、ことを到達目標として学生参加型の少人数グループ教育を導入しています。  海外留学は、学生の半分程度が経験するようになりました。2020年度、6年次55名を派遣予定であり、派遣先は北米、ヨーロッパ諸国のほか、学生の希望に応じてアジア諸国への留学の機会も提供しています。また、毎年30名程度の海外からの留学生を受け入れています。

5.教育の継続的改良

2019年度に教育調査研究部門、プログラム評価委員会、カリキュラム委員会が設置されました。教育をデータに基づいて分析し、将来の意思決定および計画立案に役立てます。