2008年

 

竹田 潔、本田賢也 ≪免疫制御学≫ 「腸内細菌由来のATPがTH17細胞分化の誘導を促す」


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2008年8月20日 発表
掲載誌 Nature,455: 808-812, 2008

腸内細菌由来のATPがTH17細胞分化の誘導を促す

消化管には、インターロイキン-17を高産生するT細胞集団(TH17細胞とよばれる)が特異的に多数存在す る。 このTH17細胞の異常活性化が、潰瘍性大腸炎やクローン病に代表される炎症性腸疾患の原因の一つと考えられており注目されているが、これまで、TH17 細胞がなぜ消化管で多く存在するのか、謎だった。 我々は、腸内常在菌由来のATP (adenosine 5′-triphosphate)が、腸管粘膜固有層に特異的な樹状細胞に作用し、TH17細胞の分化を誘導していることを見出した。

URL http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/ongene/