第4研究室

ごあいさつ

第4研究室のホームページへようこそ

 第4研究室は、現日本生命済生会付属日生病院院長の笠山宗正先生が指導されていた内分泌代謝研究室と現内分泌・代謝内科学教授の下村伊一郎先生が指導されていた病態研究室が、発展的に統合する形で2009年4月に設立された研究室です。

 内分泌代謝研究室は、1962年に山村雄一先生により「がん、免疫、代謝」の研究にふさわしい研究室として誕生しました。当時は熊谷朗先生を中心に、ステロイドホルモン、下垂体ホルモンを中心とした内分泌・代謝研究が活発に展開されました。研究室は、その後矢野三郎先生、森本靖彦先生へと引き継がれ、ステロイドホルモン受容体を中心とする分子内分泌研究の潮流が築かれました。佐藤文三先生が研究室チーフとなった後、ホルモン依存性癌増殖の分子機構に関する研究も活発に展開しました。研究室チーフは、古賀正史先生、笠山宗正先生へと引き継がれ、核内受容体による炎症制御機構、膵β細胞再生、ステロイドホルモン・成長ホルモンと糖尿病・心血管疾患の関わりについての基礎的・臨床的研究が展開されてきました。

 病態研究室は、2002年に下村伊一郎先生が第三代病理病態学教授として着任され、誕生しました。以後2005年に内分泌・代謝内科学の一員となり、病態研究室として肥満脂肪組織の病態に関する研究と、善玉サイトカインであるアディポネクチンについての研究を行ってきています。病理病態学は、私が入局時の教授であった第14代大阪大学総長である岸本忠三先生が初代教授をされた講座であり、第4研究室としてそのグループを率いることになったことに運命的なものを感じています。

 山村雄一先生が、教授就任の際に提示された、「がん、免疫、代謝」というキーワードは、現在の医療、医学を考える上でさらに重要性を増しているテーマであると考えます。当研究室としては内分泌・代謝疾患を、古典的な内分泌腺の疾患として捉えるだけでなく、がん、免疫、代謝に起因する疾病のメカニズム解明および新しい治療法の開発につながる手がかりを提供してくれる病態として捉え、臨床、研究を行っていきたいと考えています。

 2010年NHKによりハーバード白熱教室という番組が放映されました。ハーバード大学の政治哲学のマイケル・サンデル教授の人気授業である「Justice(正義)」の授業を公開したものです。授業内容はもちろん、ソクラテス方式と言われる教授、学生とのディスカッションがとてもすばらしく、新鮮でした。分野は異なりますが、我々も万人に評価される臨床・研究・教育を行うように日々努力していきたいと考えています。ひとりでも多くの方に興味をもっていただき、一緒に仕事ができればと考えております。よろしくお願い申し上げます。

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研究内容紹介

 当研究室では、肥満脂肪組織の病態解明に関する基礎研究と先端巨大症やクッシング症候群、原発性アルドステロン症の臨床研究を中心として活動しています。

肥満脂肪組織の病態解明に関する研究

 脂肪細胞は、エネルギーが余剰な時には蓄積し、欠乏時には放出することで、摂食や絶食・飢餓によって栄養状態が変化しても、生体の恒常性を維持する役割を果たしています。ところが、現代の日本では摂取カロリーの増加や運動不足によって、余剰なエネルギーが脂肪細胞へ流入し、蓄積され続けています。その結果、本来脂肪細胞がもつ生体恒常性維持機構が、糖尿病や脂質異常症の病態形成に寄与し、メタボリックシンドロームが発症します。このように、本来の脂肪細胞の生理機能と、その破綻による肥満病態形成の両者を解明することが生活習慣病の克服に必要です。肥満の脂肪組織の病態解析とアディポサイトカインの機能解析を中心に研究を行っています。

1)肥満病態と酸化ストレス、低酸素状態
 肥満の脂肪組織は活性酸素種(ROS)産生酵素が増加し、抗酸化酵素の発現量や活性が低下することで、酸化ストレス状態となっています1)。その結果、肥満症例や肥満マウスでは脂肪組織酸化ストレス(FatROS)が増加しています。FatROS増加によって脂肪細胞が産生するアディポサイトカインの制御異常やインスリン抵抗性が誘導されます。また、FatROS増加によって脂肪酸合成酵素が抑制され、皮下脂肪組織への中性脂肪蓄積は低下し、内臓脂肪蓄積や脂肪肝が増悪し、インスリン抵抗性となります2)http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2018/20180410_1

 肥満の脂肪組織では、脂肪細胞サイズの増大に血管の増加が追いつかないため、灌流低下による低酸素状態となっています3)。低酸素状態の脂肪細胞ではアディポサイトカインの制御異常やインスリン抵抗性が誘導されます。

 TregはエフェクターT細胞を抑制し、免疫反応を制御するT細胞です。脂肪組織にはTregが多く存在しますが、肥満では減少します。脂肪組織Tregの分化・増殖には脂肪組織マクロファージ関与しています4)。また、EPA(エイコサペンタエン酸)の代謝物によってTregの分化・増殖が誘導されます5)

2)アディポサイトカインの機能解析
 脂肪細胞が産生するSDF-1は脂肪細胞自身のインスリン感受性を抑制しています6)。空腹時や肥満状態ではSDF-1が増加し、脂肪細胞の糖取り込みを抑制します。肥満では脂肪細胞が産生するSDF-1の増加によってインスリン抵抗性が誘導されます。http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2018/20180409_1

 Favineは脂肪細胞と血管が産生する分泌因子です7)。Favineは脂肪細胞分化と中性脂肪蓄積を増加させる作用を有しており、Favine欠損マウスは痩せており、加齢に伴う脂肪肝が軽減します8)

3)代謝物による脂肪細胞機能制御

 SGLT2阻害薬は血糖降下作用だけでなく、カロリーロスによる体重減少効果を示すと考えられています。過食肥満マウスにSGLT2阻害薬を投与すると、代償性の過食によって体重が減少しない状態であっても糖代謝は改善し、脂肪組織の解糖系中間代謝産物の蓄積は改善し、善玉アディポサイトカインであるアディポネクチンの上昇傾向を認めました。ケトン体がエピジェネティックな作用によってアディポネクチン誘導に関与する可能性が示されました9)

 脂肪細胞は絶食や飢餓状態では、蓄積した中性脂肪を脂肪酸として放出することで全身へエネルギーを供給し、生体の恒常性が維持されます。その他にも脂肪細胞はグルタミンや乳酸を産生しており、これらも全身のエネルギー基質として重要な役割を果たします。脂肪細胞がグルタミン産生細胞であり、飢餓状態のようなグルタミン産生が欠乏した状態では脂肪分解が促進されることを報告しました10)。また、脂肪細胞における乳酸産生酵素は絶食餓状態での糖取り込みを制御することを明らかにしました11)

4)脂肪細胞のステロイドホルモン受容体
 クッシング症候群では肥満や代謝異常が発症することから、脂肪細胞におけるグルココルチコイド受容体(GR)の作用を解明するために、脂肪細胞特異的GR欠損マウスを作成しました。マウスへグルココルチコイドを投与すると、肥満に伴って脂肪組織の肥大を発症します。驚いたことに、脂肪細胞特異的GR欠損マウスの脂肪組織はさらなる肥大を示しましたが、耐糖能は改善しました。グルココルチコイドは脂肪細胞からの脂肪酸放出を促進する作用を有しており、脂肪細胞特異的GR欠損マウスでは脂肪細胞へ中性脂肪が蓄積することで、肝臓への異所性脂肪蓄積が改善することで耐糖能が改善することが示唆されました12)

 肥満病態では局所的なグルココルチコイド活性化によってMRが活性化し、脂肪組織の炎症病態を形成すると考えられていました。脂肪細胞におけるミネラロコルチコイド受容体(MR)の作用を解明するために、脂肪細胞特異的MR欠損マウスを作成しました。高脂肪食を投与して肥満病態モデルを作成しましたが、本欠損マウスの組織重量や耐糖能、脂肪組織の遺伝子発現には有意な変化を認めませんでした。肥満病態における脂肪細胞MRの意義は小さいことが明らかになりました13)

 アルドステロン症の診断には自律的なアルドステロン分泌を確認することが必要ですが、実際にアルドステロンの作用自体が増強していることは調べることができませんでした。そこで、尿中エクソソームを用いてMRの標的であるナトリウムトランスポータを測定することで、非侵襲的なMR活性測定法を開発しました。https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2021/20211221_2

内分泌疾患の研究

 内分泌疾患の多くは負荷試験によって診断されます。我々は負荷試験と内分泌疾患の臨床的特徴について興味を持ち、研究を続けています。これまでに、非機能性下垂体腺腫のサイズと下垂体機能低下症の関係、経口ブドウ糖負荷によって成長ホルモンの奇異性増加を認める先端巨大症とその臨床的特徴、原発性アルドステロン症と負荷試験との関連などを報告しています。負荷試験による反応性により、内分泌疾患の臨床的特徴を予測することで、内分泌疾患における個別化医療を実現し、患者さんの治療へ還元することを目指しています。また、内分泌腫瘍の病理組織を用いた研究も行っています。


  1. Furukawa, S., Fujita, T., Shimabukuro, M., Iwaki, M., Yamada, Y., Nakajima, Y., Nakayama, O., Makishima, M., Matsuda, M., and Shimomura, I.: Increased oxidative stress in obesity and its impact on metabolic syndrome, J. Clin. Invest. 2004; 114: 1752-1761
  2. Okuno, Y., Fukuhara, A., Hashimoto, E., Kobayashi, H., Kobayashi, S., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Oxidative Stress Inhibits Healthy Adipose Expansion Through Suppression of SREBF1-Mediated Lipogenic Pathway, Diabetes 2018; 67: 1113-1127
  3. Hosogai, N., Fukuhara, A., Oshima, K., Miyata, Y., Tanaka, S., Segawa, K., Furukawa, S., Tochino, Y., Komuro, R., Matsuda, M., and Shimomura, I.: Adipose tissue hypoxia in obesity and its impact on adipocytokine dysregulation, Diabetes 2007; 56: 901-911
  4. Onodera, T., Fukuhara, A., Jang, M. H., Shin, J., Aoi, K., Kikuta, J., Otsuki, M., Ishii, M., and Shimomura, I.: Adipose tissue macrophages induce PPARgamma-high FOXP3(+) regulatory T cells, Sci. Rep. 2015; 5: 16801
  5. Onodera, T., Fukuhara, A., Shin, J., Hayakawa, T., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Eicosapentaenoic acid and 5-HEPE enhance macrophage-mediated Treg induction in mice, Sci. Rep. 2017; 7: 4560
  6. Shin, J., Fukuhara, A., Onodera, T., Kita, S., Yokoyama, C., Otsuki, M., and Shimomura, I.: SDF-1 Is an Autocrine Insulin-Desensitizing Factor in Adipocytes, Diabetes 2018; 67: 1068-1078
  7. Kobayashi, S., Fukuhara, A., Taguchi, T., Matsuda, M., Tochino, Y., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Identification of a new secretory factor, CCDC3/Favine, in adipocytes and endothelial cells, Biochem. Biophys. Res. Commun. 2010; 392: 29-35
  8. Kobayashi, S., Fukuhara, A., Otsuki, M., Suganami, T., Ogawa, Y., Morii, E., and Shimomura, I.: Fat/vessel-derived secretory protein (Favine)/CCDC3 is involved in lipid accumulation, J. Biol. Chem. 2015; 290: 7443-7451
  9. Nishitani, S., Fukuhara, A., Shin, J., Okuno, Y., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Metabolomic and microarray analyses of adipose tissue of dapagliflozin-treated mice, and effects of 3-hydroxybutyrate on induction of adiponectin in adipocytes, Sci. Rep. 2018; 8: 8805
  10. Okuro, K., Fukuhara, A., Minemura, T., Hayakawa, T., Nishitani, S., Okuno, Y., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Glutamine deficiency induces lipolysis in adipocytes, Biochem. Biophys. Res. Commun. 2021; 585: 155-161
  11. Minemura, T., Fukuhara, A., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Lactate dehydrogenase regulates basal glucose uptake in adipocytes, Biochem. Biophys. Res. Commun. 2022; 607: 20-27
  12. Hayashi, R., Okuno, Y., Mukai, K., Kitamura, T., Hayakawa, T., Onodera, T., Murata, M., Fukuhara, A., Imamura, R., Miyagawa, Y., Nonomura, N., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Adipocyte GR Inhibits Healthy Adipose Expansion Through Multiple Mechanisms in Cushing Syndrome, Endocrinology 2019; 160: 504-521
  13. Hayakawa, T., Minemura, T., Onodera, T., Shin, J., Okuno, Y., Fukuhara, A., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Impact of MR on mature adipocytes in high-fat/high-sucrose diet-induced obesity, J. Endocrinol. 2018; 239: 63-71
  14. Mukai, K., Kitamura, T., Tamada, D., Murata, M., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Relationship of each anterior pituitary hormone deficiency to the size of non-functioning pituitary adenoma in the hospitalized patients, Endocr. J. 2016; 63: 965-976
  15. Tabuchi, Y., Kitamura, T., Fukuhara, A., Mukai, K., Onodera, T., Miyata, Y., Hamasaki, T., Oshino, S., Saitoh, Y., Morii, E., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Nur77 gene expression levels were involved in different ACTH-secretion autonomy between Cushing's disease and subclinical Cushing's disease, Endocr. J. 2016; 63: 545-554
  16. Hayashi, R., Tamada, D., Murata, M., Mukai, K., Kitamura, T., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Saline Infusion Test highly associated with the incidence of cardio- and cerebrovascular events in primary aldosteronism, Endocr. J. 2017; 64: 507-513
  17. Murata, M., Kitamura, T., Tamada, D., Mukai, K., Kurebayashi, S., Yamamoto, T., Hashimoto, K., Hayashi, R. D., Kouhara, H., Takeiri, S., Kajimoto, Y., Nakao, M., Hamasaki, T., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Plasma aldosterone level within the normal range is less associated with cardiovascular and cerebrovascular risk in primary aldosteronism, J. Hypertens. 2017; 35: 1079-1085
  18. Hayakawa, T., Kitamura, T., Tamada, D., Mukai, K., Hayashi, R., Takahara, M., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Evaluation of Hypothalamic-Pituitary-Adrenal Axis by the GHRP2 Test: Comparison With the Insulin Tolerance Test, J Endocr Soc 2018; 2: 860-869
  19. Hayashi, R., Tamada, D., Murata, M., Kitamura, T., Mukai, K., Maeda, N., Otsuki, M., and Shimomura, I.: Glucocorticoid Replacement Affects Serum Adiponectin Levels and HDL-C in Patients With Secondary Adrenal Insufficiency, J. Clin. Endocrinol. Metab. 2019; 104: 5814-5822
  20. Mukai, K., Otsuki, M., Tamada, D., Kitamura, T., Hayashi, R., Saiki, A., Goto, Y., Arita, H., Oshino, S., Morii, E., Saitoh, Y., and Shimomura, I.: Clinical Characteristics of Acromegalic Patients With Paradoxical GH Response to Oral Glucose Load, J. Clin. Endocrinol. Metab. 2019; 104: 1637-1644
  21. Saiki, A., Tamada, D., Hayashi, R., Mukai, K., Kitamura, T., Takahara, M., Otsuki, M., and Shimomura, I.: The number of positive confirmatory tests is associated with the clinical presentation and incidence of cardiovascular and cerebrovascular events in primary aldosteronism, Hypertens. Res. 2019; 42: 1186-1191
  22. Saiki, A., Otsuki, M., Mukai, K., Hayashi, R., Shimomura, I., Kurihara, I., Ichijo, T., Takeda, Y., Katabami, T., Tsuiki, M., Wada, N., Ogawa, Y., Kawashima, J., Sone, M., Inagaki, N., Yoshimoto, T., Okamoto, R., Takahashi, K., Kobayashi, H., Tamura, K., Kamemura, K., Yamamoto, K., Izawa, S., Kakutani, M., Yamada, M., Tanabe, A., Naruse, M., and Grp, J. J. S.: Basal Plasma Aldosterone Concentration Predicts Therapeutic Outcomes in Primary Aldosteronism, Journal of the Endocrine Society 2020; 4: bvaa011
  23. Saiki, A., Otsuki, M., Tamada, D., Kitamura, T., Mukai, K., Yamamoto, K., and Shimomura, I.: Increased Dosage of MRA Improves BP and Urinary Albumin Excretion in Primary Aldosteronism With Suppressed Plasma Renin, J Endocr Soc 2022; 6: bvab174


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メンバー紹介

福原 淳範
寄附講座准教授
(肥満細胞病態学寄附講座)
平成6年卒
肥満脂肪細胞の病態に関する研究を行っています。
奥野 陽亮
助教(医学部講師)
平成15年卒
healthy adipose expansionや新規SREBP結合因子をキーワードに、 脂肪細胞やクッシング症候群に関する研究を行っています。
小林 祥子
助教(医学部講師)
平成16年卒
略歴:市立池田病院・大阪大学医学部附属病院たすきがけコース 初期研修
   NTT西日本大阪病院(現 第二大阪警察病院)糖尿病・内分泌内科 
資格:日本内科学会認定内科医・総合内科専門医

基礎研究においては、大学院生の時に同定した脂肪と血管由来分泌因子Favineの機能解析を行っています。
外来診療と学部生クリニカルクラークシップ委員を担当しています。
向井 康祐
助教
平成20年卒
略歴:2008年 山口大学卒業
   2008-2010年 独立行政法人 大阪南医療センター 研修医
   2010-2012年 公益財団法人 日本生命済生会付属 日生病院 専攻医
   2012年- 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学
   2017-2019年 特任助教
   2019年- 助教
資格:博士(医学)、日本内分泌学会専門医・指導医・評議員、日本間脳下垂体腫瘍学会学術評議員、日本内科学会認定内科医・総合内科 専門医、内分泌代謝・糖尿病内科領域専門研修指導医、厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業 間脳下垂体機能障害に関する調査研究班 研究分担者
受賞歴:第28回日本間脳下垂体腫瘍学会研究奨励賞、第22回日本内分泌学会若手研究奨励賞

一言:先端巨大症、原発性アルドステロン症などの内分泌疾患の個別化医療に関して、新たな知見を発表してきました。それぞれの患 者さんに合った医療の実現を目指しています。
西谷 重紀
助教
平成20年卒
略歴:平成20年 大阪大学卒業

資格:日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、内分泌代謝・糖尿病内科領域 専門研修指導医

ひとこと:内分泌・糖尿病診療に加えて、脂肪細胞とケトン体について研究しています。
小野寺 俊晴
寄附講座助教(肥満脂肪病態学寄附講座) 平成21年卒
略歴:平成21年 大阪大学卒業
平成28年大阪大学大学院博士課程修了
平成29年テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター Postdoc
令和4年テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター Instructor
令和6年大阪大学肥満脂肪病態学寄附講座助教

資格:日本内科学会認定内科医

ひとこと:糖尿病診療、内分泌診療の向上を目指して、アディポネクチン、脂質代謝を中心に、生体内での代謝の制御機構について研究しています。
早川 友朗
特任講師(未来医療センター)
平成22年卒
略歴:平成22年 大阪大学卒業
   平成22年~24年 大阪大学医学部附属病院 研修医
   平成24年~25年 箕面市民病院 内科レジデント
   平成25年~27年 日本生命済生会 日本生命病院 総合内科専攻医
   平成27年~ 大阪大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌・代謝内科 医員
資格:日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、内分泌代謝・糖尿病内科領域 専門研修指導医

糖尿病診療や内分泌診療に加えて、脳心血管疾患のリスクに関連する可能性がある、ミネラロコルチコイド受容体の研究を行っていま す。研究成果が患者さんに還元されることを目指して日々研鑽しております。
中野 依莉子
医員
平成25年卒
略歴:平成25年        奈良県立医科大学卒業
   平成25~27年 京都第二赤十字病院 初期研修医
   平成27~30年 箕面市立病院 後期研修医
   平成30年〜 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学 大学院生
資格:日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医

原発性アルドステロン症の臨床研究をしています。研究で得られた知見を臨床に生かせるよう取り組んでいきたいと思います。
魚田 晃史
大学院生
平成26年卒
略歴:平成26年 大阪大学卒業
   平成26年~31年 日本生命済生会 日本生命病院 前期後期研修医
   平成31年~令和2年 第二大阪警察病院
   令和2年~ 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌代謝内科学 大学院生
資格:日本内科学会認定内科医、糖尿病専門医、内分泌専門医

lipogenesisについて基礎研究をしております。
光井 悠人
大学院生
平成26年卒
略歴:平成26年 大阪大学卒業
   平成26~28年   独立行政法人 大阪医療センター 研修医
   平成28~31年   一般財団法人 住友病院 専攻医
   平成31年~令和2年 大阪大学医学部附属病院
            糖尿病・内分泌・代謝内科 医員
   令和2年~ 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学 大学院生
資格:日本内科学会認定内科医、糖尿病専門医、内分泌専門医

大学院で先端巨大症の各種負荷試験に対するGH反応性に着目した臨床研究を行っています。
園浦 望美
大学院生
平成27年卒
略歴:2015年 徳島大学卒業
   2015-2016年 横浜市立大学医学部附属病院・大森赤十字病院たすき掛けコース 初期研修医
   2017-2020年 独立行政法人地域医療機能推進機構 大阪病院 専攻医
   2021年 大阪大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌・代謝内科 医員
   2022年~ 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学 大学院生
資格:日本内科学会認定内科医
.
松野 香菜絵
大学院生
平成29年卒
略歴:
平成29年 大阪大学卒業
平成29~31年   市立池田病院 初期研修医
平成31年~令和2年   市立池田病院 専攻医
令和2~3年  市立豊中病院 専攻医
令和3~4年  市立池田病院 専攻医
令和4年~  大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学 大学院生
資格:日本専門医機構認定内科専門医

脂肪細胞とケトン体について研究しております。
田村 有里
大学院生
平成29年卒
略歴:
2017年 大阪大学卒業
2018-2020年 公益財団法人 日本生命済生会 日本生命病院 初期研修医
2020-2022年 同上 内科専攻医
2022-2023年 大阪大学医学部附属病院 内科専攻医
2022年- 大阪大学医学系研究科 内分泌・代謝内科学 大学院生
資格:日本専門医機構認定内科専門医

内分泌疾患が大好きで当研究室に入りました。現在はPBMAHの原因遺伝子のひとつであるARMC5について、肝臓や膵臓での働きを研究しています。
大西 彩乃
大学院生
平成31年卒
略歴:
平成31年 大阪大学卒業
平成31年-令和3年 公益財団法人 日本生命済生会 日本生命病院 臨床研修医
令和3-5年 同 内科専攻医
令和5-6年 大阪大学医学部附属病院 内科専攻医
令和5年- 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学 大学院生

研究・臨床ともに研鑽を積み、より良い医療を提供できるよう努力します。
Karolina Anna Budzen
大学院生
ポーランド出身です。クッシング病の臨床研究に取り組んでおります。
小川 美季
大学院生
(医学系研究科 修士)
脂肪細胞の乳酸の制御について研究しています。
川畑 美樹
秘書
 
久保田 恵美
技術補佐員
 

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連絡先

福原 淳範
〒565-0871吹田市山田丘2-2 大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科
TEL:06-6879-3732 (第4研究室 3742) FAX:06-6879-3739

 大阪大学内分泌・代謝内科第4研究室は、内分泌代謝研究室の伝統であるステロイドホルモンと下垂体ホルモンを中心とした内分泌疾患診療を より充実させ、病態研究室のレベルの高い基礎研究をさらに発展させることを目標としています。内分泌疾患の診療・研究に興味のある方は、お気 軽にご連絡ください。

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