自主臨床研究について
自主臨床研究
● 研究課題 | 内分泌・代謝疾患の診療に関する実態調査 |
● 実施期間 | 2016年10月6日から2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 下村伊一郎 |
● 研究目的と概要 | 内分泌・代謝疾患の経過ならびに診療の実態について検討を行うことを目的 に、内分泌・代謝疾患の患者さんを対象として、その経過・診断過程・治療過程などに関するデータの分析を行います。 |
● 対象 | 1990年1月以降に大阪大学医学部附属病院 内分泌・代謝内科、およびその前身の科を受診し、内分泌・代謝疾患に対する診療を受けた、または診療を受ける全ての患者 |
● 研究課題 | 電子カルテ情報活用型多施設症例データベースを利用した糖尿病に関する臨床情報収集に関する研究 |
● 実施期間 | 2032年8月31日まで |
● 主任研究者 | 下村 伊一郎 |
● 研究目的と概要 | 電子カルテ情報活用型多施設症例データベースを利用して臨床情報を 大規模収集し、その情報を研究に利用するための基盤的検討を行う. さらに横断観察調査、縦断観察調査、開発システムに関するアセスメントを行う。 |
● 対象 | 研究参加施設の担当科にデータ登録期間中に受診した糖尿病患者(外来・入院ともに含む)。 |
● 研究課題 | 肥満症・糖尿病の栄養管理に関する実態調査 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 下村伊一郎 |
● 研究目的と概要 | 当院 糖尿病・内分泌・代謝内科、消化器外科を受診し、肥満症・糖尿病と診断され、栄養マネジメント部で栄養管理を実施した患者を対象として、その臨床経過・診断過程・治療過程、特に食行動・食嗜好質問表の利用を含めた栄養管理と体重(内臓脂肪をはじめとする体脂肪分布、骨格筋量など)のデータを分析し、肥満症の臨床経過ならびに診療の実態について検討を行う。さらに、臨床経過・診断過程・治療過程等との関連因子を探索的に調査し、どのような特徴を有する患者がリスク低減の恩恵をより大きく被っているのかを明らかにする。(詳細はこちらのページの「栄養マネジメント部」を参照ください) |
● 対象 | 当院 糖尿病・内分泌・代謝内科、消化器外科を受診し、肥満症・糖尿病と診断され、栄養マネジメント部で栄養管理を実施した患者 |
● 研究課題 | 2型糖尿病患者における爪郭部毛細血管の形態学的異常と糖尿病網膜症・腎症との関連、及び爪郭部毛細血管の形態学的異常の要因 |
● 実施期間 | 2029年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病患者を対象に、①爪郭部毛細血管の形態学的異常の実態、②爪郭部毛細血管の形態学異常に関連する要因、③爪郭部毛細血管の形態学異常と糖尿病網膜症・腎症との関連、④爪郭部毛細血管の形態学的異常と糖尿病網膜症・腎症の発症との関連を時間変化の要素も考慮して明らかにすること |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院を受療している20歳以上75歳未満の2型糖尿病患者 |
● 研究課題 | 血液・尿・唾液メタボローム解析による糖尿病/歯周病/動脈硬化連関の解明 |
● 実施期間 | 2017年5月1日から2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 下村伊一郎 |
● 研究目的と概要 | 血液・尿・唾液中の代謝物(メタボローム)を網羅的に解析し、糖尿病・歯 周病・動脈硬化の間にある関連のメカニズムを明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院に血糖コントロール目的で入院された2型糖尿病患者及び糖尿病を有さないボランティアの方 |
研究課題 | 血液メタボローム解析による糖尿病大血管症の病態解明と早期診断(前向き研究) |
● 実施期間 | 2014年5月8日から2028年3月31日まで |
● 主任研究者 | 下村伊一郎 |
● 研究目的と概要 | 糖尿病患者の血中の代謝産物をメタボローム技術で網羅的に解析することに より、糖尿病大血管症の発症・進展に関わる新規のバイオマーカーを同定することを目的とします。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院通院中の糖尿病患者 |
第1研究室 自主臨床研究
● 研究課題 | 2型糖尿病を対象に血糖変動と心血管イベント発症の関連性を検討する前向き観察研究 |
● 実施期間 | 2029年12月31日まで |
● 主任研究者 | 片上 直人 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病患者において、血糖変動と心血管イベント発症や動脈硬化病変との関連性を評価することを目的とします。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院に通院中の2型糖尿病患者 |
● 研究課題 | 重症下肢虚血患者の浅大腿動脈治療におけるデバイスによる治療成績の多施設後ろ向き比較 |
● 実施期間 | 2023年10月20日から2027年12月31日まで |
● 主任研究者 | 高原 充佳 |
● 研究目的と概要 | 重症下肢虚血患者さんに対する浅大腿動脈カテーテル治療におけるデバイス間の治療成績を比較検討します。 |
● 対象 | 当研究室ではデータ解析のみ担当します。当院(大阪大学医学部附属病院)で治療を受けた患者さんは研究の対象ではありません。詳細はリンク先のPDFファイルをご覧ください。 |
● 研究課題 | 日本人1型糖尿病患者合併症進行に関与する因子の探索 |
● 実施期間 | 2022年2月9日から2035年12月31日まで |
● 主任研究者 | 片上 直人 |
● 研究目的と概要 | 1型糖尿病患者を対象に糖尿病合併症および種々の指標の評価を行い、糖尿病合併症の進展に関与する因子を探索します。 |
● 対象 | 20歳以上80歳以下の1型糖尿病患者 |
● 研究課題 | メタボロミクスによる糖尿病血管障害のバイオマーカー探索・リスク予測モデルの作成と治療標的の探索 |
● 実施期間 | 2022年5月20日から2028年12月31日まで |
● 主任研究者 | 片上 直人 |
● 研究目的と概要 | 糖尿病患者の血中の代謝産物の量をメタボローム技術で網羅的に測定し、その食事による変動を評価することにより、糖尿病合併症の新規バイオマーカーの同定やリスク予測モデルの作成、治療標的の探索を目的とします。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌・代謝内科に通院中の2型糖尿病患者 |
● 研究課題 | 2型糖尿病患者を対象とした血管合併症抑制のための強化療法と従来治療とのランダム化比較試験介入終了後の追跡研究 |
● 実施期間 | 2016年5月9日から2026年6月30日まで |
● 主任研究者 | 下村 伊一郎 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病患者を対象として強化療法と従来治療の有効性を比較する多施設 共同、オープンラベル、ランダム化並行群間比較試験(J-DOIT3)終了後の追跡研究によって、糖尿病に伴う血管合併症の発 症・進展予防に対する長期の有効性を評価します。 |
● 対象 | J-DOIT3の最終登録被験者のうち、本研究の同意を取得できた全患者 |
● 研究課題 | 血中代謝物の網羅的解析(メタボロミクス)による糖尿病細小血管症の発症・進展の病態解明とハイリスク群の抽出 |
● 実施期間 | 2016年6月21日から2028年3月31日まで |
● 主任研究者 | 片上 直人 |
● 研究目的と概要 | 糖尿病患者の血中の代謝産物をメタボローム技術で網羅的に解析することに より、糖尿病細小血管障害の発症・進展に関わる新規のバイオマーカーを同定することを目的とします。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院通院中の糖尿病患者 |
● 研究課題 | 若年1型糖尿病患者における糖尿病合併症発症・進展に関わる因子の検索 |
● 実施期間 | 2025年12月31日まで |
● 主任研究者 | 片上 直人 |
● 研究目的と概要 | 若年1型糖尿病患者における合併症の頻度やその発症・進展に関わる因子を明らかにすることを目指します。 |
● 対象 | 大阪糖尿病協会顧問医会主催の若年1型糖尿病健診の2012年以降の受診者で本研究への参加に同意いただいた方 |
● 研究課題 | 「若年1型糖尿病健診」データを用いた合併症発症・進展に関わる因子の検索 |
● 実施期間 | 2025年12月31日まで |
● 主任研究者 | 片上 直人 |
● 研究目的と概要 | 若年1型糖尿病患者における合併症の頻度やその発症・進展に関わる因子を明らかにすることを目指します。 |
● 対象 | 大阪糖尿病協会顧問医会主催の若年1型糖尿病健診の1990年以降2012年までの受診者 |
第2研究室 自主臨床研究
● 研究課題 | 糖尿病患者における日本版Teaching Kitchenプログラムの有効性評価試験 |
● 実施期間 | 2028年8月31日まで |
● 主任研究者 | 馬殿 恵 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病患者において調理指導を含めた新たな生活習慣改善プログラム日本版Teaching Kitchenの有効性を評価する。 |
● 対象 | 年齢20歳以上79歳以下、BMI 23以上あるいはウエスト周囲長が男性85cm、女性90cm以上、HbA1c6.5%以上9.0%未満の2型糖尿病患者様で、特別な食事制限や運動制限を要する疾患をお持ちではなく、本研究参加に同意される方。(2024/01/15更新) |
● 研究課題 | 高齢者の健康寿命に関連する生活習慣および臨床指標の検討 |
● 実施期間 | 2028年3月31日まで |
● 主任研究者 | 馬殿 恵 |
● 研究目的と概要 | コホート研究として人間ドックや健康診断の結果、診療情報、服薬情報、臨床背景、生活情報等、生活習慣、味覚・口腔機能を含めた臨床指標データを取得・蓄積し、高齢者における健康寿命延伸のための新たなエビデンス創出を目指す。 |
● 対象 | シニア向けレジデンス“パークウェルステイト千里中央”の入居者のうち本研究参加に同意される方。 |
● 研究課題 | 2型糖尿病患者における味覚感受性の評価及びうま味の健康効果の検討 |
● 実施期間 | 2027年12月31日まで |
● 主任研究者 | 馬殿 恵 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病患者において、味覚低下と関連する生活習慣や臨床検査項目を同定し、うま味付加による味覚と血糖コントロール・身体所見・臨床検査項目・生活習慣・健康に関連する生活の質の変化を検討することを目的とする。 |
● 対象 | 当科に通院中の20歳以上の2型糖尿病患者様のうち、唾液量減少や味覚異常をきたす疾患や、特別な食事制限を有する疾患をお持ちでなく、本研究に同意される方。 |
● 研究課題 | 心筋に異所性脂肪蓄積をきたす2型糖尿病患者の臨床像の同定 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 心筋に異所性脂肪蓄積をきたす2型糖尿病患者の臨床的特徴を明らかにし、心筋への脂肪蓄積と肝、膵、骨格筋への脂肪蓄積との関連、これら脂肪蓄積と冠動脈硬化との関連を明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | 2000年以降に冠動脈造影CT検査および腹部CT検査を施行された20歳以上の2型糖尿病患者。 |
● 研究課題 | 膵手術患者における膵島機能および耐糖能と膵組織の関連についての検討 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病の病態解析、原因究明、治療戦略の開発のため、耐糖能および膵 島機能と、膵島を中心とする膵組織の関連を検討する。 |
● 対象 | 当院にて膵切除術を受ける患者。 |
● 研究課題 | 抗ヒトPD-1/PD-L1抗体投与後に発症する1型糖尿病に関する疫学調査 |
● 実施期間 | 2027年2月28日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 抗ヒトPD-1/PD-L1抗体の投与に伴い1型糖尿病を発症した症例を 抽出し、症例調査票を用いてその臨床背景や経過、血液検査結果などを後ろ向きに解析し、他の新規発症1型糖尿病と比較すること で、その臨床像や発症リスク、病態、発症時の対応等を明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | 国内・海外雑誌に掲載あるいは製造販売会社に報告された本邦における抗ヒトPD-1/PD-L1抗体投与後に発症あるいは発 症が疑われた1型糖尿病症例、および日本糖尿病学会会員から報告された症例を対象とする。また、対照として日本糖尿病学会日本人 1型糖尿病の成因、診断、病態、治療に関する調査研究委員会の委員が所属する施設において報告された新規発症1A型糖尿病症例、 および日本糖尿病学会に報告あるいは日本人1型糖尿病の成因、診断、病態、治療に関する調査研究委員会のデータベースに登録され ている新規発症劇症1型糖尿病症例を対象とする。 |
● 研究課題 | 2型糖尿病患者の大動脈壁における異所性脂肪蓄積の検討 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病を有し、大動脈瘤に対して当院心臓血管外科において人工血管置換術を施行された患者において大動脈壁に中性脂肪の蓄積を認めるかを摘出大動脈の組織学的検討により明らかにする。さらに大動脈壁に異所性脂肪蓄積を認める場合、そのような蓄積の強い2型糖尿病患者の臨床像を明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | ①当院心臓血管外科において大動脈瘤に対して人工血管置換術を施行される20歳以上の2型糖尿病患者、および対照例として糖尿病を有さない患者。 ②当院心臓血管外科において大動脈瘤に対して人工血管置換術を施行され、「ヒトの余剰組織を用いた循環器疾患の病因・病態の解析」の臨床研究(690-2)において包括同意を頂いている方。 ③当院心臓血管外科において冠動脈硬化症に対してバイパス術を行う20歳以上の2型糖尿病患者、および対照例として糖尿病を有さない患者。 ④当院心臓血管外科において冠動脈硬化症に対してバイパス術を行い、「ヒトの余剰組織を用いた循環器疾患の病因・病態の解析」の臨床研究(690-2)において包括同意を頂いている方。 (2022/11/07更新:対象追加) |
● 研究課題 | 免疫チェックポイント阻害薬投与後の1型糖尿病発症に関連する遺伝子の網羅的探索 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 免疫チェックポイント阻害薬投与に伴う免疫関連有害事象である1型糖尿病の発症に関わる遺伝的素因を解明し、同剤治療中における1型糖尿病発症予測に繋がる手法を見出すことを目的とする。1型糖尿病発症群、非発症群を対象としてHLA遺伝子等だけでなく、免疫チェックポイント阻害薬ターゲット分子、あるいはそのリガンド遺伝子などを含め、全エクソーム解析により網羅的に遺伝子解析を行い、発症に関わる遺伝因子を同定する。 |
● 対象 | ①悪性腫瘍に対して免疫チェックポイント阻害薬による治療を受けた患者。 ②当院泌尿器科より申請され承認されているヒトゲノム研究(課題名「泌尿器科癌を中心とした泌尿器科疾患に関連する遺伝子の探索に関する研究(承認番号668-4)」において同意取得された患者。 ③当院で申請され承認されているヒトゲノム研究(課題名「超高速DNAシーケンサーを用いた疾患原因ゲノム領域の同定と情報解析法の確立および参照配列データの作成に関する研究(承認番号702-2)」)において同意取得された患者。 |
● 研究課題 | 原発性免疫不全症合併自己免疫性1型糖尿病患者膵の免疫組織化学的検討 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 自己免疫性1型糖尿病は、自己の膵β細胞に対して自己免疫学的機序により 傷害が起こり、β細胞量が絶対的に減少して発症する糖尿病です。一方、原発性免疫不全症候群は、先天的に免疫系のいずれかの部分 に欠陥がある疾患の総称であり、障害される免疫担当細胞(たとえば、好中球、T細胞、B細胞)などの種類や部位により300近く の疾患に分類されます。原発性免疫不全症候群で問題となるのは、感染に対する抵抗力の低下ですが、免疫機能の低下があることから 自己免疫疾患の合併は起こりにくいと考えられます。原発性免疫不全症に自己免疫1型糖尿病を合併することは非常に稀少であり、膵 組織を免疫組織化学的に解析することで、自己免疫1型糖尿病の病態解明につながることが期待されます。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院糖尿病・内分泌・代謝内科、消化器外科において、原発性免疫不全症合併自己免疫性1型糖尿病と診断さ れ、併発疾患のため当院消化器外科にて膵切除術を受け、生体試料の保存に同意頂いた患者を対象とします。陰性対照として、 2009年1月16日から2013年3月31日までの間に当院消化器外科にて包括同意を得た膵癌、膵管内乳頭状粘液産生腫瘍、胆 管癌、Vater乳頭部癌、漿液性嚢胞腺腫と診断され、75g経口ブドウ糖負荷試験で正常耐糖能であった膵切除患者を対象としま す。 |
研究課題 | 調理指導を含めた生活習慣改善プログラムの実施可能性の検討 |
● 実施期間 | 2025年12月31日まで |
● 主任研究者 | 馬殿 恵 |
● 研究目的と概要 | 調理指導を含めた新たな生活習慣改善プログラムを開発し、少数の健常人および生活習慣病患者(糖尿病・高血圧症・脂質異常症など)における、その実施可能性を検討する。 |
● 対象 | 特別な食事制限や運動制限を要する疾患をお持ちではない、年齢が20歳以上74歳以下、BMI 25以上あるいはウエスト周囲長が男性85cm、女性90cm以上で、本研究に同意される方。 |
● 研究課題 | 免疫抑制薬が1型糖尿病患者膵に与える影響の組織学的検討 |
● 実施期間 | 2028年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 免疫抑制薬が1型糖尿病患者の膵島細胞に与える影響を組織学的に明らかにすることで、免疫抑制が膵β細胞再生に寄与するか検討する。 |
● 対象 | 免疫抑制薬を内服されていた20歳以上の1型糖尿病患者で、当院にて膵摘出術を受けられた方。 |
● 研究課題 | 免疫チェックポイント阻害薬投与による1型糖尿病発症メカニズムの解明 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 免疫チェックポイント阻害薬投与期間中に発症した急性発症1型糖尿病および劇症1型糖尿病患者に対して、膵組織を形態学的・分子生物学的に検討することで、同薬剤投与後の糖尿病発症のメカニズムを明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | i)膵切除術施行症例 免疫チェックポイント阻害薬投与後に発症した20歳以上の急性発症1型糖尿病および劇症1型糖尿病患者のうち、当院消化器外科に おいて膵切除術を施行された患者。免疫チェックポイント阻害薬投与歴がなく膵切除術を施行された患者を比較対象とする。 ii)剖検症例 免疫チェックポイント阻害薬投与後に発症した20歳以上の急性発症1型糖尿病および劇症1型糖尿病患者のうち当院にて剖検施行患 者。 |
● 研究課題 | 膵切除後の耐糖能悪化に関わる患者臨床背景および膵組織の形態学的特徴についての検討 |
● 実施期間 | 2028年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 膵切除後の耐糖能悪化に関わる術前患者臨床背景および摘出膵に含まれる正 常膵組織の形態学的特徴を明らかにする。 |
● 対象 | 当院消化器外科にて2007年4月1日から2014年3月31日までに膵切除術を施行され、消化器外科で包括同意を得ている 患者のうち、術前耐糖能が糖尿病型でない患者。 |
● 研究課題 | 生活習慣と各臓器における異所性脂肪蓄積の関連についての検討 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 馬殿 恵 |
● 研究目的と概要 | 腹部CTを用いて膵臓、肝臓など各臓器の異所性脂肪蓄積を定量化し、生活 習慣因子との関連を網羅的に解析することにより、異所性脂肪蓄積の原因となる生活習慣因子を明らかにする。 |
● 対象 | 当科に入院した患者のうち、入院数ヶ月前あるいは入院中に腹部CT検査を受けた患者。 |
● 研究課題 | 早朝空腹時には低血糖を認めなかったインスリノーマ症例の組織学的検討 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | インスリノーマは空腹時の意識消失発作、発作時血糖が50mg/dL以 下、ブドウ糖投与による症状改善を特徴とする膵ランゲルハンス島β細胞由来の腫瘍です。低血糖が出現するタイミングは空腹時が高 頻度であり、低血糖が空腹時に出現せず、食後のみに出現する症例は少ないです。インスリノーマ症例において、低血糖が空腹時また は食後(糖応答性)に出現するタイミングの違いが何に起因するのかは明らかになっていません。空腹時に低血糖を認めないインスリ ノーマ症例と空腹時に低血糖を認めるインスリノーマ症例の手術切除膵(腫瘍部)を免疫組織化学的に比較検討することで、それぞれ のインスリノーマ症例の組織学的特徴を明らかにすることを目的としています。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院消化器外科、糖尿病・内分泌・代謝内科において、インスリノーマと診断され膵切除術をうけ、生体試料 の保存に同意いただいた患者を対象とします。陰性対照として、2009年1月16日から2013年3月31日までの間に当院消化 器外科にて包括同意を得た膵癌、膵管内乳頭状粘液産生腫瘍、胆管癌、Vater乳頭部癌、漿液性嚢胞腺腫と診断され、75g経口 ブドウ糖負荷試験で正常耐糖能であった膵切除患者を対象とします。 |
● 研究課題 | 劇症1型糖尿病発症時(超急性期)の病態探索に関する研究 |
● 実施期間 | 2030年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 劇症1型糖尿病の発症時(超急性期)における末梢血サイトカインプロファイルを明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | 1型糖尿病における新病態の探索的検討に関する委員会の委員が所属する施設ないし関連施設において報告された新規発症の1型糖尿病患者様(劇症の他、急性発症1型、免疫チェックポイント阻害薬投与後1型糖尿病も含む)。 |
● 研究課題 | 免疫チェックポイント阻害薬投与に関連した1型糖尿病における病態探索~1型糖尿病発症ならびに癌治療効果の予測のために~ |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 小澤 純二 |
● 研究目的と概要 | 免疫チェックポイント阻害薬投与後1型糖尿病(ICI-related T1D)の超急性期の血液検体を収集し、ICI投与初回の癌患者様、健康人と比較することで、ICI-related T1Dの発症時における末梢血の液性因子の変化を明らかにする。 |
● 対象 | 年齢20歳以上で以下1-3のいずれかに当てはまる方。 1. 免疫チェックポイント阻害薬投与後1型糖尿病(ICI-related T1D)の方 2. 大阪大学医学部附属病院消化器外科において新規に免疫チェックポイント阻害薬を投与開始した患者様(対照群) 3. 健康人として下記のすべてに当てはまる方 – 薬剤治療中の疾患がない – 糖尿病、境界型糖尿病、血糖高値、尿糖陽性の指摘を過去にされたことがない – 悪性腫瘍などの既往がない – ウイルス性肝炎、肝硬変、肝不全などの既往がない – 妊娠中・授乳中ではない – 上記のほかに、研究責任者、研究分担者が不適当と判断する項目がない |
第3研究室 自主臨床研究
● 研究課題 | 食嗜好質問表による大規模アンケート調査解析 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 西澤 均 |
● 研究目的と概要 | 肥満症の治療は、食事療法、運動療法、行動療法をはじめとする生活習慣改善指導が基盤となるが、食品の選択にも大きく影響する食嗜好性の偏りを把握することは重要である。本研究では、日本人約2万人の一般生活者を対象として大規模なWEBアンケート調査を実施し、そのデータベースの解析を行うことによって、基準となる正常体重者の食嗜好性の実態ならびに、肥満や体重と関連する食嗜好性の詳細を統計学的に検証することを目的とする。 |
● 対象 | 大阪大学大学院医学系研究科 株式会社クロス・マーケティング社により実施される、食嗜好性質問表を用いたアンケート調査にご回答いただいた方 |
● 研究課題 | 健康人に対する全身振動下運動および糖負荷による骨格筋関連代謝物の血中濃度への影響についての研究 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 西澤 均 |
● 研究目的と概要 | 骨格筋の量と機能が低下した病態であるサルコペニアは、健康寿命の延伸の観点より大きな課題となっているが、筋肉・運動器の状態やサルコペニアの疾患リスクの指標となる血中バイオマーカーは、未だ十分に明らかとなっていない。そこで本研究では、運動器の状態や筋質を反映する有用な血中バイオマーカーを探索するとともに、その臨床的な意義を明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | 大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科学で実施された「健康人に対する全身振動下運動が糖代謝に与える急性効果についての研究」に参加された研究対象者の方。 |
● 研究課題 | 肥満・内臓脂肪蓄積型糖尿病患者の臨床像~骨格筋に着目して~ |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 西澤 均 |
● 研究目的と概要 | 2型糖尿病患者を肥満・内臓脂肪蓄積の有無で2群に分類し、その発症様式、糖代謝、脂質代謝、高血圧、血管合併症、骨格筋量、筋力などの臨床像の相違を明らかにし、臨床上予防・介入していく上での分類としての有用性を検討することを目的とする。 |
● 対象 | 医療法人川崎病院の健診・ドック受診者。 |
● 研究課題 | PI3Ka阻害剤投与前後における血中因子と代謝関連の探索的研究 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 西澤 均 |
● 研究目的と概要 | 著しいインスリン抵抗性、特に PI3Kα阻害薬により生じた高インスリン血症において、その血中因子と末梢組織・細胞のインスリン需要、ならびに代謝との関連について検討し、新たなバイオマーカーを探索する。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院 産婦人科を受診し、同科の包括同意により残余検体を保管中の患者さんの うち、「再発/持続性の卵巣癌、卵管癌又は原発性腹膜明細胞癌の患者を対象として選択的 PI3Kα阻害剤CYH33 の有効性及び安全性を検討する第 II 相非盲検多施設共同試験」に参加した、もしくは参加中の患者さん。 |
● 研究課題 | オリジナル運動プログラムの筋力・筋量及び代謝指標に与える影響に関する研究 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 西澤 均 |
● 研究目的と概要 | 自宅で可能な、新たな運動療法プログラムを作成し、その効果を運動負荷前後の血中代謝物の変化で検証し、運動療法の代謝学的指標を明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | 当院通院中、入院中の2型糖尿病患者および健常ボランティア |
● 研究課題 | 肥満を基盤とした小児生活習慣病の実態調査研究 |
● 実施期間 | 2025年12月31日まで |
● 主任研究者 | 西澤 均 |
● 研究目的と概要 | 近年、世界的に肥満者が増加しており、日本においても例外ではないことは周知の事実である。その背景には過剰な栄養摂取および運動不足に基づくことも明らかである。そして、小児でも同様に肥満者が増えており、生活習慣病を発症している学童も多くなってきている。当教室では、1975年より泉大津市の公立小中学校に通学している児童を対象に「小児生活習慣病検診」を、泉大津市教育員会および泉大津市学校保健会学校医部会のご協力のもと毎年実施してきた。本研究では、この「小児生活習慣病検診」で得られた臨床データを解析することで、小児期における肥満・生活習慣病の実態を明らかにすることを目的とする。 |
● 対象 | 泉大津市の公立小中学校に通学している児童(6歳〜15歳)で、肥満度40%以上と判定された児童 |
第4研究室 自主臨床研究
● 研究課題 | 異常ヘモグロビンのHbA1cに関する臨床研究 |
● 実施期間 | 2025年4月10日から2030年3月31日まで |
● 主任研究者 | 早川 友朗 |
● 研究目的と概要 | 糖尿病の評価において最も重要な指標の1つに「HbA1c」という血液検査で測定する数値があります。
しかし、「異常ヘモグロビン」をお持ちの方は「HbA1c」が、ずれてしまうことが知られています。
この研究では「異常ヘモグロビン」をお持ちの方でも正確な「HbA1c」(もしくは代替指標)が評価できるよう
になることを目的としています。 |
● 対象 | 2025年2月以降に当院で糖尿病の検査・治療を受けた方もしくは貧血の疑いで血液検査を受けた方。 |
● 研究課題 | ミネラロコルチコイド受容体の活性指標となる下流因子の生体試料を用いた 評価法の確立 |
● 実施期間 | 2019年8月15日から2028年3月31日まで |
● 主任研究者 | 福原 淳範 |
● 研究目的と概要 | 原発性アルドステロン症は高血圧や低K血症を引き起こし、通常の高血圧の方と比べて心血管疾患の発症率が高いことが知られてい る。しかし、血中のアルドステロンの濃度は必ずしも病態の重症度と相関しておらず、原発性アルドステロン症の病勢を評価する 指標が乏しいのが現状である。そのため、本研究では原発性アルドステロン症の病勢の指標となるような、ミネラロコルチコイド 受容体の活性指標となる下流因子を探索する。 |
● 対象 | 当院に通院もしくは入院されている 高血圧もしくは原発性アルドステロン症(疑いも含む)の方で研究にご同意いただけた方。 |
● 研究課題 | パラガングリオーマにおけるノルエピネフリントランスポーターとソマトスタチン受容体発現の臨床的意義 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 向井 康祐 |
● 研究目的と概要 | パラガングリオーマ(PGL)はエピネフリンやノルエピネフリンなどのカテコラミンの産生能を有する腫瘍です。PGLの多くはノルエピネフリントランスポーター(NET)を発現しています。PGLはノルエピネフリンの類似物質であるmeta-iodobenzylguanidine (MIBG)をNETによって細胞内に取り込むことから、MIBGはPGLの画像診断や放射線内照射療法に臨床応用されています。また、PGLの多くはソマトスタチン受容体も発現しています。そのため、ソマトスタチン受容体リガンドに放射性物質を結合させた放射性医薬品を用いて、ソマトスタチン受容体を発現するPGLの画像診断、放射線内照射療法に臨床適応されています。 しかし、MIBGの取り込み及びソマトスタチン受容体リガンドの結合は個人差があり、画像診断や放射線内照射療法が実施困難な症例も存在します。従って、MIBGの取り込み及びソマトスタチン受容体リガンドの結合に関係するPGLの臨床的特徴を解明できれば、PGLの診断、治療に有用であると考えられます。そこで、MIBGの取り込み及びソマトスタチン受容体リガンドの結合に関係するPGLの臨床的特徴を解明することを目的とし研究を行います。 |
● 対象 | 当院で2012年から2024年までの間にパラガングリオーマ(PGL)の診断もしくは治療のための検査を受けた方。 |
● 研究課題 | 先端巨大症における負荷試験のGH 増加反応及び下垂体転写因子の発現によるSomatotroph 腫瘍の形質の解明に関する研究 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 向井 康祐 |
● 研究目的と概要 | 先端巨大症における負荷試験の成長ホルモン増加反応及び下垂体転写因子の発現を調べて腫瘍の性質を明らかにすることを目的としています。先端巨大症患者さんの患者背景・生化学検査・画像・病理組織学的検査のデータを用いて、負荷試験における成長ホルモン増加反応、先端巨大症の治療薬有効性、腫瘍の病理組織像などの臨床的特徴の相互関係を解析します。 |
● 対象 | 2004 年4 月~2024 年12 月に当院で負荷試験又は下垂体手術を施行された先端巨大症の方。 |
● 研究課題 | 機能性副腎疾患患者の生体試料の収集・保存 |
● 実施期間 | 2027年3月31日まで |
● 主任研究者 | 向井 康祐 |
● 研究目的と概要 | 機能性副腎疾患の病態解明、副腎疾患におけるアディポサイトカインの解析および新たな治療法の開発等の医学の発展のために実施 される研究に、生体試料を使用する目的にて収集・保存する。機能性副腎疾患患者の診断や経過観察のために採取した血液および 尿検体、さらには外科的処置において摘出した組織の余剰試料を、患者の理解・同意を得た上で収集・保存する。 |
● 対象 | 当院にて通院または入院にて治療さ れる機能性副腎疾患患者で同意を頂いた患者由来の血液、尿、腫瘍組織、余剰組織としての付着脂肪組織。 |
研 究課題 | 間脳下垂体疾患患者の生体試料の保存 |
● 実施期間 | 2026年3月31日まで |
● 主任研究者 | 向井 康祐 |
● 研究目的と概要 | 間脳下垂体疾患の病態解明、早期診断法および新たな治療法の開発等の医学の発展のために実施される研究に、生体試料を使用するために収集・保存する。 |
● 対象 | 手術を施行される間脳下垂体疾患患者 |
● 研究課題 | 機能性および非機能性内分泌疾患患者の生体試料の収集・保存 |
● 実施期間 | 2020年10月15日から2030年8月31日まで |
● 主任研究者 | 向井 康祐 |
● 研究目的と概要 | 内分泌疾患は個々の疾患によっては罹患される方が少ないが故に研究が難しいという問題を抱えている。本研究は内分泌疾患の方で同意いただけた方の血液や尿などを収集させていただき、将来的な疾患の診断・治療法開発の研究に役立てるべく保管することを目的としている。 |
● 対象 | 大阪大学医学部附属病院に通院または入院される内分泌疾患の方で本研究に同意いただけた方。 |
● 研究課題 | 甲状腺癌における131I放射性ヨウ素内用療法の至適プロトコールの確立 |
● 実施期間 | 2019年7月1日から2027年6月30日まで |
● 主任研究者 | 福原 淳範 |
● 研究目的と概要 | 本研究は甲状腺癌に対する131I放射性ヨウ素内用療法に関する診療情報を調査し、最適な治療のプロトコールを確立する。 |
● 対象 | 2010年1月~2027年6月までに甲状腺癌で当院内分泌・代謝内科にて放射線治療を受けた患者 |