腹膜透析施行時のトラブルシューティング
PD生活の注意事項
1.シャワー・入浴方法
石鹸は液体のポンプ式ボディーソープを使用して下さい。シャワーヘッドに水垢、カビがついていないか、定期的に確認して下さい。入浴前に液体石鹸、紐(チューブ固定用)、出口部用タオル、全身用タオルを準備して下さい。
- ①シャワーの水圧は弱めず、体を洗う時と同じ水圧で洗い流します。
- ②出口部を拭き取り十分に乾燥させましょう。水分が残ると菌が繁殖し感染の原因となります。
- ③PD導入後も入浴用パックを出口部に装着することで、浴槽に入ることが出来ます。
2.適度な運動
有酸素運動はウォーキング・自転車、レジスタンス運動はマシーンまたはフリーウェイトを使用します。透析液貯留が運動に支障を来す場合は、排液後に行うことを勧めます。
《運動の目安》
頻 度: | 有酸素運動は3~5日/週 レジスタンス運動は2~3日/週 |
強 度: | ややきつい程度 |
持続時間: | 有酸素運動は20~60分 レジスタンス運動は10~15回/1セット |
3.旅行について
薬剤と適切な場所があれば、旅行先でのバッグ交換が可能です。慣れない場所でのバッグ交換になるため、事前準備と注意点を十分に理解しておきましょう。
<事前に準備しておくこと>
まずは主治医に相談してください。1か月前までには相談するようにして下さい。
次に旅行中の必要な透析液を送付・確認します。ご自身で透析液を持参するか、できない場合は、宅配便などを利用して、事前に透析液を送る手続きができます。送料は有料となります。出発前に透析液が到着しているかを必ず確認するように指導して下さい。
最後に宿泊場所以外でのバッグ交換場所の確認を行って下さい。宿泊場所以外では、レジャー施設の医務室、空港の救護室や医務室、高速道路のサービスエリア(インフォメーション窓口のあるところのみ)などがあります。
<持参するもの>
バッグ交換に必要な物品は持参して下さい。スタンドの代わりにS字フックや紐などを用意すると便利です。出口部付け替えセットや身体障害者手帳、健康保険証も忘れずに持参するよう指導して下さい。