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腹膜透析施行時のトラブルシューティング

APDにおける異常時の対応・指導

1.排液量不良アラーム

原因

体位の問題で排液がうまくいっていない、カテーテル位置異常やフィブリンによる閉塞、初回排液時の設定が合っていない等の可能性があります。

対応、指導

体位変換後、再度排液を行ってアラームが消えるか確認して下さい。アラームが消えない場合には、コールセンターに連絡して下さい。それでも対応困難な場合には、カテーテル位置異常や閉塞の可能性が考えられるため、医療機関に連絡して下さい。

初回排液時に排液不良アラームが頻発する場合には、初回排液量の設定変更が必要な可能性がありますので、医療機関に連絡して下さい。

2.コネクターライン確認アラーム

原因

コネクターラインの折れ曲がりや圧迫による可能性があります。

対応、指導

コネクターラインの折れ曲がりやつぶれがないか、またラインがカセットをしまうドアに挟まっていないか確認して下さい。二槽構造の透析液を使用している場合には、隔壁の開通が確実にできているかを確認して下さい。

3.システムエラーアラーム

原因

エラーの種類により多岐にわたる可能性があります。

対応、指導

アラームを止め、治療がどこまで進んでいるか、またエラー番号を確認して下さい。コールセンターへ連絡し、対応を確認して下さい。