小児成育外科学
小児外科だからこそ生まれる知と技で、未来の医療を創る。
- 胎児治療への挑戦と医工連携
- 再生医療・組織工学の研究 低侵襲手術(腹腔鏡手術、胸腔鏡手術、創の小さい手術)
- 小児外科領域での基礎研究・臨床研究
- 長期フォローアップとQOL研究
- 国際共同研究と多職種連携

教授 渡邊美穂
外科学講座 小児成育外科学
大阪大学小児成育外科学教室は、1950年代の植田先生・岡本先生の活動を礎に、1982年に講座として誕生しました。初代岡田先生は中心静脈栄養、2代福澤先生は小児腫瘍や移植、3代奥山先生は内視鏡手術を発展させてきました。胎児から成人まで幅広い患者さんの診療・手術に取り組み、4代渡邊は胎児治療にも挑戦しています。
小児外科は”命のスタートライン”から未来へつながる医療です。
胎児から成人まで、患者さんの成長に伴走できるからこそ、病気の本質を深く理解し、治療の未来を描く事ができます。
私たち大阪大学小児成育外科は、基礎研究。臨床研究に加え、医工連携や国際共同研究を融合し、小児外科だからこそ生まれる知と技で、未来の医療を創る研究に取り組んでいます。
一人の患者さんから生まれる気づきを研究の芽とし、臨床の問いを基礎へ、研究成果を再び臨床へ還元することを目指して、新しい医療価値を発信していきたいと考えています。
〔胎児治療への挑戦と医工連携〕
胎児のうちに治療を行う「胎児外科」に取り組み、胎児鏡手術を行ってきました。
工学分野との連携により、新しい手術デバイスや医療器具の開発、安全性向上のためのモデル研究など、未来の医療を創る研究を進めています。
〔再生医療・組織工学の研究〕
工学・再生医療分野との連携によって、組織再生や細胞治療の開発を進めています。
小児外科領域特有の解剖や成長に合わせた治療を実現するための、基礎研究と臨床への橋渡し研究が特徴です。
〔小児外科の基礎研究〕
小児外科では、先天性疾患、小児がん、移植、免疫などの幅広い基礎研究にも取り組んでいます。
分子標的薬の研究や、移植後の拒絶のしくみ、腸の免疫にかかわるたんぱく質の研究など、多彩なテーマを進めています。
臨床での気づきを研究につなげ、未来の治療につながる知見づくりを目指しています。
〔長期フォローアップとQOL研究〕
小児外科の治療は手術が終われば終わりではありません。
成長にしたがって困ることや課題が見えてくるため、患者さんの長期経過・生活の質(QOL)に関する研究にも力を入れています。
胆道閉鎖症、嚢胞性肺疾患、肛門疾患、希少疾患フォローアップなど、社会生活に寄り添う研究を行っています。
〔国際共同研究と多職種連携〕
国内外の施設と協力し、希少疾患の研究や新しい治療法の開発を進めています。
また、小児外科医だけでなく、産科・小児科・内科・看護・工学など多職種・多分野と連携し、よりよい医療を目指した研究を行っています。
