2006年

 
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  • 梅本 英司 ≪免疫動態学≫ 「新規HEVシアロムチンnepmucinはL-セレクチン依存的リンパ球ローリングを媒介し、フロー条件下のリンパ球の接着を促進する」

梅本 英司 ≪免疫動態学≫ 「新規HEVシアロムチンnepmucinはL-セレクチン依存的リンパ球ローリングを媒介し、フロー条件下のリンパ球の接着を促進する」


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2006年6月12日 発表
掲載誌 J. Exp. Med., 203:1603-1614, 2006

新規HEVシアロムチンnepmucinはL-セレクチン依存的リンパ球ローリングを媒介し、フロー条件下のリンパ球の接着を促進する

要旨:リンパ節やパイエル板に存在する高内皮細静脈(HEV)は、血液中のリンパ球をリンパ組織実質へと動員 する特殊な細静脈である。われわれは、HEVの遺伝子発現解析を通じて、リンパ節に発現するが、パイエル板HEVには発現しない新規シアロムチン nepmucinを同定した。Nepmucinはムチン様ドメインおよびIgドメインを有するI型膜タンパク質である。われわれは、nepmucinが、 ムチン様ドメインを介してL-セレクチン依存的リンパ球ローリングを媒介し、またIgドメインを介してリンパ球の接着を促進することを明らかにした。以上 の結果より、nepmucinはリンパ球ホーミングを制御する多機能接着分子として機能することが示唆される。

URL http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/orgctl/www/index-jp.html