平谷 伊智朗教授(発生エピジェネティクス)が着任しました

教授 平谷 伊智朗 (ひらたに いちろう)
これまでの研究から、ゲノム三次元構造とDNA複製制御が発生段階や細胞種に応じて連動して変化するなど、両者が協調制御されている可能性が見えてきました。今後は、その基盤と意義を探り、多様な細胞がゲノム機能を正しく発現しながら、ゲノムを安定的に維持・継承する仕組みに迫ります。協調制御の破綻が染色体異常につながる過程を明らかにし、医学研究にも貢献します。柔軟な発想で遺伝情報の本体であるゲノム・染色体の理解を深め、若手研究者の育成に尽力します。
これまでの業績の紹介
遺伝子発現を支えるゲノム高次構造を理解すべく、これと密接に関連するDNA複製タイミングを切り口に研究してきました。留学中に複製タイミングの全ゲノム解析法を開発し、帰国後は同法を1細胞全ゲノム解析技術へ発展させ、発生・分化に伴うゲノム三次元構造と複製の動態を明らかにしてきました。受精直後のマウス初期胚に特有の複製様式、体細胞型の複製制御の確立過程、さらに、その過程で染色体異常が一過的に増加することも明らかにしました。
略歴(主なものを抜粋)
| 平成10年3月 | 東京大学理学部生物学科(動物学課程) 卒業 |
|---|---|
| 平成15年3月 | 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 博士課程修了 |
| 平成15年7月 | SUNY Upstate Medical University 博士研究員 |
| 平成18年9月 | Florida State University 博士研究員 |
| 平成22年4月 | 国立遺伝学研究所 助教 |
| 平成25年10月 | 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(理研CDB) チームリーダー |
| 平成26年11月 | 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(理研CDB) チームリーダー |
| 平成30年4月 | 理化学研究所 生命機能科学研究センター(理研BDR) チームリーダー |
| 令和7年4月 | 理化学研究所 生命機能科学研究センター(理研BDR) チームディレクター |
