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  • 服部 剛志、伊藤 彰、片山 泰一、遠山 正彌≪分子精神神経学(大日本住友製薬)寄附講座≫ 「精神疾患リスク因子DISC1は細胞間接着、細胞-細胞外基質間接着、神経突起伸展を制御する」

服部 剛志、伊藤 彰、片山 泰一、遠山 正彌≪分子精神神経学(大日本住友製薬)寄附講座≫ 「精神疾患リスク因子DISC1は細胞間接着、細胞-細胞外基質間接着、神経突起伸展を制御する」

分子精神神経学寄附講座
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2010年5月18日 発表
掲載誌Molecular Psychiatry15 : 798–809 (2010)

精神疾患リスク因子DISC1は細胞間接着、細胞-細胞外基質間接着、神経突起伸展を制御する

精神疾患リスク因子であるDISC1は神経細胞の突起伸展、移動、増殖など脳神経発達の過程に重要な役割を果たしている。今回、我々はDISC1が細胞間の接着に働くN-cadherinの発現量を増加させ、そのことにより細胞間の接着を促進していることを明らかにした。また、DISC1は細胞-細胞外基質との接着を担っているb1-integrinの発現量も制御しており、DISC1が細胞表面や神経成長円錐のb1-integrinの発現量を増加させることにより神経突起伸展を促進することも明らかにした。このことにより、我々はDISC1がN-cadherinとb1-integrinという細胞接着因子の発現を制御することにより、神経細胞機能を調節するという新たなメカニズムを明らかにした。