「次のいのちを守る」人材育成教育研究拠点事業 キックオフシンポジウムのご案内~死因究明から次のいのちを守るために~
概要
大阪大学大学院医学系研究科では、令和5年度から文科省基幹運営費交付金(ミッション実現加速化経費)支援を得て「次のいのちを守る人材育成教育研究拠点形成事業」をスタートさせました。本拠点事業について、キックオフシンポジウムを7/30(火)に開催します。
本拠点事業は、死因究明専門人材育成の教育を推進することを目的にスタートしたものです。今後、まず「死因究明人材育成好循環モデル」について、国内各地域に存在する大学を対象に、教育コンテンツ等の共有を図り、そのモデルの適用を行うことを予定しています。さらに、今まで蓄積した膨大な科学的データのデータベース化とその統計解析を進めると同時に、リソースの利活用について法的 規制や倫理的課題等の解決と医療・健康・保健行政施策への反映を行います。
シンポジウムでは、人の命を守るべく国内外問わず幅広く活動されてきた方々による基調講演、各分野の専門家らによる「死因究明から次のいのちを守るには」と題したパネルディスカッションを行います。
本シンポジウムを通して、参加者の皆様に本事業について知っていただくとともに、死因究明の必要性とその人材育成について考えを共有することができればと考えています。
イベント概要
日時 | 7月30日(火) 13:00 ~ 17:00 (12:30開場) |
場所 | 大阪大学(吹田キャンパス)銀杏会館3階 阪急電鉄・三和銀行ホール https://www.med.osaka-u.ac.jp/icho/accessmap |
対象者 | 医療関係者、行政関係者等 |
申し込み方法 | 下記URLより事前申し込みください。(7月20日(土)締切) https://forms.office.com/r/LPLFGNTnJY |
参加費 | 無料 |
【講演者等】
<基調講演>
・星野 俊也 国連システム合同監査団(JIU)監査官(元国連大使)
「国連における「人間の安全保障」の視点から次のいのちを守る道を考える」
・池上 清子 公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン理事長
「お母さんと子どもの命を守る」
・Dr. Wilson Milton Were 世界保健機関 母子保健部門医療専門官(※ビデオによる講演・英語)
「Operationalizing facility based paediatric mortality audit and review to improve quality of care in resource limited settings」
<事業説明>
・松本 博志 大阪大学大学院医学系研究科附属次のいのちを守る人材育成教育研究センター長
<パネルディスカッション>
「死因究明から次のいのちを守るには」
・日本産科婦人科学会 板倉 敦夫 順天堂大学医学部産婦人科学講座教授
・日本循環器学会 坂田 泰史 大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学教授
・日本小児科学会 沼口 敦 名古屋大学医学部附属病院救急・内科系集中治療部長
・厚生労働省死因究明等推進本部 西嶋 康浩 参事官 (厚生労働省医政局医事課長)
・日本医療安全調査機構 田原 克志 専務理事
「次のいのちを守る人材育成教育研究拠点形成事業」について
大阪大学では、2014年に、文科省特別経費にて医学系研究科、歯学研究科、薬学研究科の連携のもと「『死因究明学』の創造と担い手養成プラン」事業を開始し、同年大学院医学系研究科に「死因究明学コース」を設置、さらに講義科目として「死因究明学概論」「死因診断学総論」等を新規に作りました(単位数26)。このような死因究明学のコースは世界で唯一です。
さらに、令和5年度より、文科省基幹運営費交付金(ミッション実現加速化経費)支援を得て新たに「次のいのちを守る人材育成教育研究拠点形成事業」をスタートさせました。この事業に基づき、令和5年10月1日付けで「医学系研究科附属次のいのちを守る人材育成教育研究センター」が設置されました。今後、まず「死因究明人材育成好循環モデル」について、国内各地域に存在する大学を対象に、教育コンテンツ等の共有を図り、そのモデルの適用を行うことを予定しています。さらに、今まで蓄積した膨大な科学的データのデータベース化とその統計解析を進めると同時に、リソースの利活用について法的規制や倫理的課題等の解決と医療・健康・保健行政施策への反映を行います。21世紀はもちろん、22世紀へと繫がる国内外の人材の育成の拠点を目指しています。