教授 吉田 健史 (よしだ たけし)

大阪大学麻酔・集中治療医学教室は、手術麻酔のみならず集中治療や緩和疼痛といった、麻酔科全体の領域を学問の対象とする大麻酔科主義を貫いてきた伝統ある教室です。先輩方が築いてきたこの素晴らしい伝統を守りつつ、当教室の価値をさらに高めることを目指します。高い専門性と学問性を兼ね備えた志ある麻酔科医を一人でも多く世界に輩出するだけでなく、基礎・臨床研究での探求を通して阪大発の革新的な技術・治療法を世界に届けて参ります。

これまでの業績の紹介

私は、これまで一貫して肺生理学・呼吸管理の研究を行って参りました。「自発呼吸関連肺傷害」という新たな概念を切り拓き、それに対する治療法を確立させて参りました。その結果、COVID-19パンデミックの際、多くの重症急性呼吸不全の救命に貢献することができました。また、 肺傷害の規定因子が「Lung stress」であることを解明し、現在Lung stressを可視化・制御することで肺傷害ゼロを目指す革新的な技術の創出に向けて研究を進めています。

略歴(主なものを抜粋)