寄附講座

視覚機能形成学寄附講座

人工網膜を用いて失明した患者さんの視覚機能を再建する。
  • 1.人工網膜システムの研究開発、視機能評価法およびリハビリテーション法の研究開発
  • 2. 眼疾患に対する神経保護の研究
  • 3. 眼疾患の機能修復や病態解明に関する研究
  • 4. 眼疾患に対する視機能解析と治療

我が国独自の人工網膜の開発により、失明した患者さんの失われた視覚を再建する

1. 人工網膜の研究開発:我々は、進行した網膜外層変性症に対する脈絡膜上-経網膜刺激(STS)法を用いた人工網膜システムの研究を行っており、2021年度に予定している多施設臨床試験の準備および実施、新装置の術式開発など動物を用いた基礎研究を行います。

また、2枚電極板など次世代の人工網膜の開発なども行います。
また、人工網膜埋植患者の視機能評価法およびリハビリテーション法の研究および開発を行い、人工網膜装着患者の視機能評価法の開発を行うとともに、装着患者の視機能を上げるためのリハビリテーション法の開発を行い、人工網膜装着患者の視機能を最大限に向上させることを目指します。

2.眼疾患に対する神経保護効果の研究:我々は、これまでに眼に対する電気刺激の神経保護効果についての基礎研究を行ってきました。新たに完全埋込み型の埋植装置の開発を行い、あらたな神経保護治療法の開発を目指します。

3.眼疾患の機能修復や病態解明に関する研究:さまざまな眼疾患に対し、OCTや補償光学眼底カメラなどを用いた画像解析やゲノム解析などを行い、さまざまな眼疾患の機能修復や病態を解明していきます。

4.眼疾患に対する視覚機能解析と治療:様々な眼疾患に対し、幅広く、視機能解析を行います。特にIT眼症として注目されている、スマホ老眼やスマホ斜視の病態解明と治療、デジタル端末の過度の使用による眼疲労の病態解明と治療、またスポーツ競技時などの視機能の役割について、これまで評価が困難であった、リアルワールドでの視機能評価法の開発および、リアルワールドでパフォーマンスを最大限に発揮するための視機能の向上を目指した研究を行います。