研究・業績

脳循環グループ(臨床)

藤堂先生写真

我々は、脳卒中の征圧を目指して診療・研究・教育活動を行っております。救急隊とのホットラインを経由し、年間約200件の救急車搬入を受け入れ、脳卒中をはじめとする神経救急疾患の診療に尽力し、年々搬入件数が増加しております。救命救急センターや脳神経外科と連携し、ワンストップで診断・検査・静注血栓溶解療法・血管内治療を実施し、世界最速の超急性期治療を目指して日々進歩を重ねております。脳神経血管内治療専門医資格を有する神経内科医が、関連施設でも多数活躍しております。 　急性期治療だけでなく病型診断や再発予防も重要です。各種の検査を積極的に実施し、予防治療に結びつけております。循環器内科と連携し、植込み型心電計を留置・管理し心房細動検出に取り組み、また卵円孔開存の診断を経て経皮的カテーテル閉鎖術に結びつけております。脳神経外科と連携し、頚動脈ステント留置術を実施しています。癌患者は脳卒中をはじめとする血栓症を発症しやすく、治療の進歩により生命予後が改善し癌関連脳卒中が増加しており、関連各科と密接に連携しながら適切な癌治療および抗血栓治療の選択に努めております。

脳卒中の検査や治療は年々進歩しています。我々は日々脳卒中患者さんの診療にたずさわりながら、目の前の課題を解決すべく、基礎研究から臨床研究までシームレスな研究体制を構築しております。

藤堂 謙一

研究紹介

緊急血栓回収療法の治療成績向上を目指す臨床研究

血栓回収療法が普及し、さらなる治療成績向上が今後の課題となっています。RESCUE-Japanレジストリ2の分担研究として、年齢によらず再開通時間短縮により治療成績が向上すること(Todo K, et al. Sci Rep. 2021 Jun 17;11(1):12782.)、部分再開通よりも完全再開通獲得例の転帰が良好であること(Kitano T, et al. Sci Rep. 2020 Mar 18;10(1):4973)を報告しました。回収血栓の病理学的検討を行い、顆粒球の核形態から新鮮血栓と陳旧血栓に分類し、新鮮血栓症例のパス回数が少なく転帰が良好であると報告しました（Kitano T, et al. Thromb Haemost. 2021 Jun 2. doi: 10.1055/a-1522-4507.：図）。補助人工心臓留置症例の血栓回収療法では、赤血球成分の比率が小さく器質化しておりパス回数が多くなり出血リスクが高いことを明らかにしました(Kitano T, eta al. J Neurol Sci. 2020 Nov 15;418:117142.)。血栓回収後3ヶ月以降の経過を報告し、血栓回収非再開通例では、3ヶ月後時点の転帰にかかわらず1年後にかけて転帰が悪化する可能性が高いことを報告しました（Todo K, et al. Cerebrovasc Dis. 2019;47(3-4):127-134.）。また、我々も参加したRESCUE-Japan LIMIT研究では、虚血範囲が広くとも血栓回収療法が有効であることを示し、New England Journal of Medicineに掲載されました。ひきつづき血栓回収療法に積極的に取り組み、研究成果を報告して参ります。（藤堂謙一）

頭蓋内動脈狭窄症における遺伝的リスクの解明と新規治療法の探索

頭蓋内動脈狭窄症はアジア地域の脳梗塞の主たる原因です。これまで高血圧や糖尿病といった生活習慣病が頭蓋内動脈狭窄症の主たる誘因と考えられてきましたが、近年、動脈硬化関連の遺伝子多型や、もやもや病感受性遺伝子であるRNF213の関与が相次いで報告されています。東アジアでは、頭蓋内動脈狭窄症患者の20-35%にRNF213 p.R4810K多型保因者が認められ、国立循環器病研究センターと共同で行った大規模メタ解析では、本多型が脳梗塞全体の強力な危険因子であることが示されました(1)。また我々の研究により、本多型保因者では非保因者と比較して、動脈硬化の累積リスクが低いこと（図）(2)、TIAや脳梗塞の再発率が高いこと、長期的な頭蓋内動脈狭窄症の進展リスクが高いことなどが明らかになっています。RNF213多型は、肺高血圧症や冠動脈疾患など様々な血管疾患とも関連しており、こうした疾患群を包括してRNF213関連血管病ととらえ、病態機序の解明と新規治療法の探索に取り組んでいます。（岡崎周平）

1. Okazaki S, Morimoto T, Kamatani Y, Kamimura T, Kobayashi H, Harada K, Tomita T, Higashiyama A, Takahashi JC, Nakagawara J, et al. Moyamoya disease susceptibility variant RNF213 p.R4810K increases the risk of ischemic stroke attributable to large-artery atherosclerosis. Circulation. 2019;139:295–298.

2. Ohara M, Yoshimoto T, Okazaki S, Gon Y, Todo K, Sasaki T, Takasugi J, Ohara N, Ihara M, Mochizuki H. RNF213 p.R4810K Variant Carriers with Intracranial Arterial Stenosis Have a Low Atherosclerotic Burden. J. Atheroscler. Thromb. 2021;63379.

電子カルテと連携した脳卒中全例登録システム：OCR-STROKE Registry

大阪府下にある10の医療機関（大阪労災病院、大阪警察病院、大阪急性期・総合医療センター、JCHO大阪病院、東大阪医療センター、大阪医療センター、関西ろうさい病院、大阪南医療センター、市立豊中病院、大阪大学医学部付属病院）の脳神経内科および脳神経外科が協力して、急性期脳卒中患者の全例登録レジストリを運用しています。本レジストリでは、電子カルテシステムと連携した情報・画像収集の仕組み（OCR-net）を活用することで、入力にかかるコストや誤記・情報漏洩といったリスクを最小限にしながら、大規模で質の高いデータを収集し、脳卒中診療の質の向上に繋げるための様々な臨床研究を行っています(図)。本システムを用いることで、各施設の定期的な臨床指標の取得やデータ管理が行えるだけでなく、新たな介入試験や薬剤の市販後調査等の基盤として活用することが期待されています。今後は、パーキンソン病や多発性硬化症/視神経脊髄炎スペクトラム障害、運動ニューロン病といった神経難病にも対象を拡大し、関西地域の神経疾患全例登録システムを目指しています。（岡崎周平）

大阪臨床研究ネットワーク（OCR-net）を活用した脳卒中領域の臨床研究支援. 岩本穂珠美,岡崎周平ほか. 薬理と治療. 2022, in press.

がんと脳卒中の病態解明を目指した研究

がんは日本人の2人に1人が罹患し，死因の第一位であるなど，国民生活に重大な影響を及ぼす疾患です．人口の高齢化に伴いがん患者は高齢化しています．また，がん治療の進歩に伴いがん患者の生存率は向上しています．今後は，がん患者の併存症管理も重要となってきます．脳卒中は，喫煙や肥満などがんと共通のリスクがあることに加え，がんに関連する凝固異常（腫瘍関連凝固異常症）を背景として発症することもあり，重要な疾患の一つです．我々はこの点に注目し，研究を進めてきました1-8．主な成果として，病院情報システムからがんと脳卒中を解析する新たなアルゴリズムを開発しました4．このアルゴリズムを用いて，抗がん剤は脳梗塞の発症リスクとはならないことや6，がん患者の脳梗塞発症を予測する新規バイオマーカー（NLR, Neutrophil/Lymphocyte Ratio）を発見しました8．また，大阪大学の関連施設でがん関連脳梗塞の実態を調査する多施設共同観察研究（SCAN研究）を実施しています．最近では，大阪大学の環境医学教室や大阪国際がんセンターと共同研究を行い，疫学研究にも力を入れています．これらの臨床研究で得られた知見は基礎研究とも共有し，革新的なエビデンスの創出を目指したリバーストランスレーショナルリサーチにも取り組んでいます．

1. Gon Y, Okazaki S, Terasaki Y, Sasaki T, Yoshimine T, Sakaguchi M, Mochizuki H. Characteristics of cryptogenic stroke in cancer patients. Ann Clin Transl Neurol. 2016 Feb 11;3(4):280-7

2. Gon Y, Sakaguchi M, Takasugi J, Kawano T, Kanki H, Watanabe A, Oyama N, Terasaki Y, Sasaki T, Mochizuki H. Plasma D-dimer levels and ischaemic lesions in multiple vascular regions can predict occult cancer in patients with cryptogenic stroke. Eur J Neurol. 2017 Mar;24(3):503-508.

3. Gon Y, Sakaguchi M, Takasugi J, Mochizuki H. Ischemic stroke in cancer patients treated with direct oral anticoagulants for venous thromboembolism. Thromb Res. 2017 Jun;154:16-18.

4. Gon Y, Kabata D, Yamamoto K, Shintani A, Todo K, Mochizuki H, Sakaguchi M. Validation of an algorithm that determines stroke diagnostic code accuracy in a Japanese hospital-based cancer registry using electronic medical records. BMC Med Inform Decis Mak 2017;17(01):157.

5. Gon Y, Todo K, Mochizuki H, Sakaguchi M. Cancer is an independent predictor of poor outcomes in patients following intracerebral hemorrhage. Eur J Neurol. 2018 Jan;25(1):128-134.

6. Kitano T, Sasaki T, Gon Y, Todo K, Okazaki S, Kitamura T, Kitamura Y, Sakaguchi M, Sobue T, Matsumura Y, Hattori S, Mochizuki H. The Effect of Chemotherapy on Stroke Risk in Cancer Patients. Thromb Haemost. 2020 Apr;120(4):714-723.

7. Gon Y, Kabata D, Kawano T, Kanki H, Todo K, Sasaki T, Shintani A, Mochizuki H. Hematological Abnormalities and Malnutrition Mediate Pathway between Cancer and Outcomes in Ischemic Stroke Patients. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2020 Aug;29(8):104943.

8. Kawano T, Sasaki T, Gon Y, Kitano T, Kanki H, Todo K, Shimamura M, Matsumura Y, Huang A, Hattori S, Mochizuki H. High neutrophil/lymphocyte ratio at cancer diagnosis predicts incidence of stroke in cancer patients. Brain Commun. 2021 Apr 9;3(2):fcab071.

電感染性心内膜炎/左室補助人工心臓に関連した脳合併症

当研究室では他の診療科と連携した臨床研究にも積極的に取り組んでいます。循環器内科・心臓血管外科との共同研究では、感染性心内膜炎に関連した脳合併症について多施設共同研究を行い、感染性心内膜炎患者では脳微小出血を高率に認め、周術期の脳出血と関連していること(1)や、無症候性の多発小梗塞が炎症反応の強い患者で多く認められること(2)など感染性心内膜炎における頭部MRIの重要性を明らかにし、これらの成果は本邦のガイドラインに採用されています(3)。また重症心不全患者に用いる左室補助人工心臓（LVAD）に関連した脳合併症では、菌血症と脳微小出血や出血性脳卒中が強く関連していること(4,5)、脳微小出血に加え、脳表ヘモジデリン沈着、白質病変、脳萎縮などの脳微小循環障害を示唆する所見が高率に認められ（図）(6)、これらがLVAD患者の認知機能障害に関連している可能性を報告しました。またLVAD関連脳梗塞に対する血栓回収療法の有効性と血栓性状の関連についても研究を行っています7。今後もシナジー効果による研究の発展を見据え、診療科の枠を超えた共同研究を進めていきます。(岡崎周平)

1. Okazaki S, Sakaguchi M, Hyun B, Nagano K, Tagaya M, Sakata Y, et al. Cerebral microbleeds predict impending intracranial hemorrhage in infective endocarditis. Cerebrovasc Dis. 2011;32:483–8.

2. Okazaki S, Yoshioka D, Sakaguchi M, Sawa Y, Mochizuki H, Kitagawa K. Acute ischemic brain lesions in infective endocarditis: incidence, related factors, and postoperative outcome. Cerebrovasc Dis. 2013;35:155–62.

3. Nakatani S, Ohara T, Ashihara K, Izumi C, Iwanaga S, Eishi K, et al. JCS 2017 Guideline on Prevention and Treatment of Infective Endocarditis. Circ J. 2019;83:1767–1809.

4. Yoshioka D, Sakaniwa R, Toda K, Samura T, Saito S, Kashiyama N, et al. Relationship between bacteremia and hemorrhagic stroke in patients with continuous-flow left ventricular assist device. Circ J. 2018;82:448–456.

5. Yoshioka D, Okazaki S, Toda K, Murase S, Saito S, Domae K, et al. Prevalence of cerebral microbleeds in patients with continuous-flow left ventricular assist devices. J Am Heart Assoc. 2017;6:11–13.

6. Murase S, Okazaki S, Yoshioka D, Watanabe K, Gon Y, Todo K, et al. Abnormalities of brain imaging in patients after left ventricular assist device support following explantation. J Heart Lung Transplant. 2020;39:220–227.

7. Kitano T, Sakaguchi M, Yamagami H, Ishikawa T, Ishibashi-Ueda H, Tanaka K, et al. Mechanical thrombectomy in acute ischemic stroke patients with left ventricular assist device. J Neurol Sci. 2020;418:117142.

原因不明脳梗塞の診断アルゴリズム確立を目指す臨床研究

脳梗塞のうち約2割の患者さんは、その原因が不明のまま退院されています。想定される原因として、潜在する心房細動や、脳梗塞リスクの低い心疾患や動脈硬化疾患、癌に伴う血栓症、自己免疫疾患に伴う血栓症などが挙げられます。癌との関連は後述します。自己免疫疾患の代表疾患として全身性エリテマトーデスに伴う脳梗塞の多くは塞栓源が不明であることを報告しました（Kitano T, et al. Intern Med. In press.）。原因不明脳梗塞では植込み型心電計により心房細動が検出されることが多く、我々は多施設研究を実施し、上室性期外収縮と心房細動との関連（Todo K, et al. Front Neurol. 2020 Nov 12;11:580572：図）や、主幹動脈閉塞との関連などを報告しました。さらに8施設でCRYPTON-ICMレジストリ研究を実施中です。このほか携帯型心電計やウェラブルデバイスを活用した追跡研究も進めております。（藤堂謙一）

メンバー紹介

佐々木勉：共同研究講座　教授
藤堂謙一：講師
岡崎周平：助教
権泰史：助教
村上泰隆：大学院生
池上剛史：大学院生
田中愛実：大学院生
島田勇毅：大学院生
桜井玲：大学院生
和田山智哉：大学院生
森山拓也：大学院生

最近の業績

  • Yan H, Kanki H, et al. MiRNA-132/212 regulates tight junction stabilization in blood-brain barrier after stroke. Cell Death Discov. 2021 Dec 8;7(1):380.
  • Ohara M, Yoshimoto T, Okazaki S, Gon Y, Todo K, Sasaki T, Takasugi J, Ohara N, Ihara M, Mochizuki H. RNF213 p.R4810K Variant Carriers with Intracranial Arterial Stenosis Have a Low Atherosclerotic Burden. J Atheroscler Thromb. 2021 Dec 25. doi: 10.5551/jat.63379.
  • Watanabe K, Okazaki S, Kitano T, Sugiyama S, Ohara M, Kanki H, Sasaki T, Sakaguchi M, Mochizuki H, Todo K. Stroke Severity and Outcomes in Patients With Newly Diagnosed Atrial Fibrillation. Front Neurol. 2021 Jun 29;12:666491.
  • Todo K, Yoshimura S, Uchida K, Yamagami H, Sakai N, Kishima H, Mochizuki H, Ezura M, Okada Y, Kitagawa K, Kimura K, Sasaki M, Tanahashi N, Toyoda K, Furui E, Matsumaru Y, Minematsu K, Kitano T, Okazaki S, Sasaki T, Sakaguchi M, Takagaki M, Nishida T, Nakamura H, Morimoto T; RESCUE-Japan Registry 2 Investigators. Time-outcome relationship in acute large-vessel occlusion exists across all ages: subanalysis of RESCUE-Japan Registry 2. Sci Rep. 2021 Jun 17;11(1):12782.
  • Kitano T, Hori Y, Okazaki S, Shimada Y, Iwamoto T, Kanki H, Sugiyama S, Sasaki T, Nakamura H, Oyama N, Hoshi T, Beck G, Takai H, Matsubara S, Mizuno H, Nishimura H, Tamaki R, Iida J, Iba J, Uno M, Kishima H, Fushimi H, Hattori S, Murayama S, Morii E, Sakaguchi M, Yagita Y, Shimazu T, Mochizuki H, Todo K. An Older Thrombus Delays Reperfusion after Mechanical Thrombectomy for Ischemic Stroke. Thromb Haemost. 2021 Jun 2. doi: 10.1055/a-1522-4507.
  • Kawano T, Sasaki T, Gon Y, Kitano T, Kanki H, Todo K, Shimamura M, Matsumura Y, Huang A, Hattori S, Mochizuki H. High neutrophil/lymphocyte ratio at cancer diagnosis predicts incidence of stroke in cancer patients. Brain Commun. 2021 Apr 9;3(2):fcab071. doi: 10.1093/braincomms/fcab071.
  • Kanki H, Sasaki T, Matsumura S, Kawano T, Todo K, Okazaki S, Nishiyama K, Takemori H, Mochizuki H. CREB Coactivator CRTC2 Plays a Crucial Role in Endothelial Function. J Neurosci. 2020 Dec 2;40(49):9533-9546.
  • Kitano T, Sakaguchi M, Yamagami H, Ishikawa T, Ishibashi-Ueda H, Tanaka K, Okazaki S, Sasaki T, Kadono Y, Takagaki M, Nishida T, Nakamura H, Yanase M, Fukushima N, Shiozawa M, Toyoda K, Takahashi JC, Funatsu T, Ryu B, Yoshioka D, Toda K, Murayama S, Kawamata T, Kishima H, Sawa Y, Mochizuki H, Todo K. Mechanical thrombectomy in acute ischemic stroke patients with left ventricular assist device. J Neurol Sci. 2020 Nov 15;418:117142.
  • Kimura Y, Miwa K, Takasugi J, Oyama N, Todo K, Sakaguchi M, Mochizuki H, Sasaki T. Total small vessel disease score and functional outcomes following acute intracerebral hemorrhage. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2020 Aug;29(8):105001.
  • Gon Y, Kabata D, Kawano T, Kanki H, Todo K, Sasaki T, Shintani A, Mochizuki H. Hematological Abnormalities and Malnutrition Mediate Pathway between Cancer and Outcomes in Ischemic Stroke Patients. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2020 Aug;29(8):104943.
  • Kitano T, Sasaki T, Gon Y, Todo K, Okazaki S, Kitamura T, Kitamura Y, Sakaguchi M, Sobue T, Matsumura Y, Hattori S, Mochizuki H. The Effect of Chemotherapy on Stroke Risk in Cancer Patients. Thromb Haemost. 2020 Apr;120(4):714-723.
  • Kitano T, Todo K, Yoshimura S, Uchida K, Yamagami H, Sakai N, Sakaguchi M, Nakamura H, Kishima H, Mochizuki H, Ezura M, Okada Y, Kitagawa K, Kimura K, Sasaki M, Tanahashi N, Toyoda K, Furui E, Matsumaru Y, Minematsu K, Morimoto T. Futile complete recanalization: patients characteristics and its time course. Sci Rep. 2020 Mar 18;10(1):4973.
  • Todo K, Iwata T, Doijiri R, Yamagami H, Morimoto M, Hashimoto T, Sonoda K, Yamazaki H, Junpei K, Okazaki S, Sasaki T, Mochizuki H. Frequent Premature Atrial Contractions in Cryptogenic Stroke Predict Atrial Fibrillation Detection with Insertable Cardiac Monitoring. Cerebrovasc Dis. 2020 Feb 5:1-7.
  • Okazaki S, Yamamoto H, Foster LD, Fukuda-Doi M, Koga M, Ihara M, Toyoda K, Palesch YY, Qureshi AI. Late Neurological Deterioration after Acute Intracerebral Hemorrhage: A post hoc Analysis of the ATACH-2 Trial. Cerebrovasc Dis. 2020 Feb 11:1-6.
  • Murase S, Okazaki S, Yoshioka D, Watanabe K, Gon Y, Todo K, Sasaki T, Sakaguchi M, Misumi Y, Toda K, Sawa Y, Mochizuki H. Abnormalities of brain imaging in patients after left ventricular assist device support following explantation. J Heart Lung Transplant. 2019 Nov 29.
  • Todo K, Sakai N, Imamura H, Yamagami H, Adachi H, Kono T, Kobayashi J, Yamamoto S, Morimoto T, Tani S, Kawamoto M, Sakaguchi M, Ueno Y, Kunieda T, Narumi O, Sakai C, Ishii A, Hoshi T, Koyanagi M, Mineharu Y, Ishikawa T, Kuramoto Y, Sato S, Ohara N, Arimura K, Nakamura H, Nishida T, Gon Y, Fujinaka T, Yoshiya K, Kishima H, Mochizuki H, Kohara N; KCGH-CSC Registry Investigators. Successful Reperfusion with Endovascular Therapy Has Beneficial Effects on Long-Term Outcome Beyond 90 Days. Cerebrovasc Dis. 2019 Apr 9:1-8.
  • Miwa K, Yagita Y, Sakaguchi M, Kitagawa K, Sakai N, Mochizuki H. Effect of Enzyme Replacement Therapy on Basilar Artery Diameter in Male Patients With Fabry Disease. Stroke. 2019 Apr;50(4):1010-1012.
  • Takeuchi M, Miwa K, Tanaka M, Zhou Y, Todo K, Sasaki T, Sakaguchi M, Kitagawa K, Mochizuki H. A 9-Year Longitudinal Study of Basilar Artery Diameter. J Am Heart Assoc. 2019 Mar 5;8(5):e011154.
  • Takasugi J, Miwa K, Watanabe Y, Okazaki S, Todo K, Sasaki T, Sakaguchi M, Mochizuki H. Cortical Cerebral Microinfarcts on 3T Magnetic Resonance Imaging in Patients With Carotid Artery Stenosis. Stroke. 2019 Mar;50(3):639-644.
  • Kanki H, Sasaki T, Matsumura S, Yokawa S, Yukami T, Shimamura M, Sakaguchi M, Furuno T, Suzuki T, Mochizuki H. β-arrestin-2 in PAR-1-biased signaling has a crucial role in endothelial function via PDGF-β in stroke. Cell Death Dis. 2019 Feb 4;10(2):100.
  • Okazaki S, Morimoto T, Kamatani Y, Kamimura T, Kobayashi H, Harada K, Tomita T, Higashiyama A, Takahashi JC, Nakagawara J, Koga M, Toyoda K, Washida K, Saito S, Takahashi A, Hirata M, Matsuda K, Mochizuki H, Chong M, Par? G, O'Donnell M, Ago T, Hata J, Ninomiya T, Dichgans M, Debette S, Kubo M, Koizumi A, Ihara M. Moyamoya Disease Susceptibility Variant RNF213 p.R4810K Increases the Risk of Ischemic Stroke Attributable to Large-Artery Atherosclerosis. Circulation. 2019 Jan 8;139(2):295-298.
  • Kawano T, Shimamura M, Nakagami H, Iso T, Koriyama H, Takeda S, Baba K, Sasaki T, Sakaguchi M, Morishita R, Mochizuki H. Therapeutic Vaccine Against S100A9 (S100 Calcium-Binding Protein A9) Inhibits Thrombosis Without Increasing the Risk of Bleeding in Ischemic Stroke in Mice. Hypertension. 2018 Dec;72(6):1355-1364.
  • Hirata Y, Sasaki T, Kanki H, Choong CJ, Nishiyama K, Kubo G, Hotei A, Taniguchi M, Mochizuki H, Uesato S. New 5-Aryl-Substituted 2-Aminobenzamide-Type HDAC Inhibitors with a Diketopiperazine Group and Their Ameliorating Effects on Ischemia-Induced Neuronal Cell Death. Sci Rep. 2018 Jan 23;8(1):1400.
  • Gon Y, Kabata D, Yamamoto K, Shintani A, Todo K, Mochizuki H, Sakaguchi M. Validation of an algorithm that determines stroke diagnostic code accuracy in a Japanese hospital-based cancer registry using electronic medical records. BMC Med Inform Decis Mak. 2017 Dec 4;17(1):157.
  • Takasugi J, Shimamura M, Koda T, Kishikawa T, Hanamoto A, Inohara H, Sato K, Morii E, Motomura M, Sakaguchi M, Nakatsuji Y, Mochizuki H. Paraneoplastic Cerebellar Degeneration and Lambert-Eaton Myasthenic Syndrome Associated with Neuroendocrine Carcinoma of the Oropharynx. Intern Med. 2018 Feb 15;57(4):587-590.
  • Gon Y, Todo K, Mochizuki H, Sakaguchi M. Cancer is an independent predictor of poor outcomes in patients following intracerebral hemorrhage. Eur J Neurol. 2018 Jan;25(1):128-134.
  • Murase S, Gon Y, Watanabe A, Todo K, Kohara N, Mochizuki H, Sakaguchi M. Isolated cortical vasogenic edema and hyperintense vessel signs may be early features of reversible cerebral vasoconstriction syndrome: Case reports. Cephalalgia. 2018 May;38(6):1207-1210.
  • Takasugi J, Sakaguchi M, Oyama N, Gon Y, Terasaki Y, Sasaki T, Nakahara S, Ohshima K, Hori Y, Morii E, Mochizuki H. Recurrent Stroke Due to Metastatic Pulmonary Tumor Emboli as an Important Clinical Entity. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2017 Jun;26(6):e108-e110.
  • Gon Y, Sakaguchi M, Takasugi J, Mochizuki H. Ischemic stroke in cancer patients treated with direct oral anticoagulants for venous thromboembolism. Thromb Res. 2017 Jun;154:16-18.
  • Gon Y, Sakaguchi M, Takasugi J, Kawano T, Kanki H, Watanabe A, Oyama N, Terasaki Y, Sasaki T, Mochizuki H. Plasma D-dimer levels and ischaemic lesions in multiple vascular regions can predict occult cancer in patients with cryptogenic stroke. Eur J Neurol. 2017 Mar;24(3):503-508.
  • Gon Y, Sakaguchi M, Oyama N, Mochizuki H. Diagnostic Utility of Contrast-enhanced 3D T1-weighted Imaging in Acute Cerebral Infarction Associated with Graves Disease. J Stroke Cerebrovasc Dis. 2017 Feb;26(2):e38-e40.
  • Watanabe A, Sasaki T, Yukami T, Kanki H, Sakaguchi M, Takemori H, Kitagawa K, Mochizuki H. Serine racemase inhibition induces nitric oxide-mediated neurovascular protection during cerebral ischemia. Neuroscience. 2016 Dec 17;339:139-149.
  • Miwa K, Tanaka M, Okazaki S, Yagita Y, Sakaguchi M, Mochizuki H, Kitagawa K. Increased Total Homocysteine Levels Predict the Risk of Incident Dementia Independent of Cerebral Small-Vessel Diseases and Vascular Risk Factors. J Alzheimers Dis. 2016; 49(2):503-513.
  • Hatate J, Miwa K, Matsumoto M, Sasaki T, Yagita Y, Sakaguchi M, Kitagawa K, Mochizuki H. Association between cerebral small vessel diseases and mild parkinsonian signs in the elderly with vascular risk factors. Parkinsonism Relat Disord. 2016 May;26:29-34.
  • Miwa K, Okazaki S, Sakaguchi M, Mochizuki H, Kitagawa K. Interleukin-6, interleukin-6 receptor gene variant, small-vessel disease and incident dementia. Eur J Neurol. 2016 Mar;23(3):656-63.
  • Gon Y, Okazaki S, Terasaki Y, Sasaki T, Yoshimine T, Sakaguchi M, Mochizuki H. Characteristics of cryptogenic stroke in cancer patients. Ann Clin Transl Neurol. 2016 Feb 11;3(4):280-7.
  • Okazaki S, Griebe M, Gregori J, G?nther M, Sauter-Servaes J, Wolf ME, Gass A, Hennerici MG, Szabo K, Kern R. Prediction of Early Reperfusion From Repeated Arterial Spin Labeling Perfusion Magnetic Resonance Imaging During Intravenous Thrombolysis. Stroke. 2016 Jan;47(1):247-50.
  • Yukami T, Yagita Y, Sugiyama Y, Oyama N, Watanabe A, Sasaki T, Sakaguchi M, Mochizuki H, Kitagawa K. Chronic Elevation of Tumor Necrosis Factor-α Mediates the Impairment of Leptomeningeal Arteriogenesis in db/db Mice. Stroke. 2015 Jun;46(6):1657-63.
  • Miwa K, Tanaka M, Okazaki S, Furukado S, Yagita Y, Sakaguchi M, Mochizuki H, Kitagawa K. Chronic kidney disease is associated with dementia independent of cerebral small-vessel disease. Neurology. 2014 Mar 25;82(12):1051-7.
  • Yagita Y, Kitagawa K, Oyama N, Yukami T, Watanabe A, Sasaki T, Mochizuki H. Functional deterioration of endothelial nitric oxide synthase after focal cerebral ischemia. J Cereb Blood Flow Metab. 2013 Oct;33(10):1532-9.
  • Tanaka M, Sakaguchi M, Miwa K, Okazaki S, Furukado S, Yagita Y, Mochizuki H, Kitagawa K. Basilar artery diameter is an independent predictor of incident cardiovascular events. Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2013 Sep;33(9):2240-4.
  • Okazaki S, Yoshioka D, Sakaguchi M, Sawa Y, Mochizuki H, Kitagawa K. Acute ischemic brain lesions in infective endocarditis: incidence, related factors, and postoperative outcome. Cerebrovasc Dis. 2013;35(2):155-62.
  • Matsumoto M, Sakaguchi M, Okazaki S, Furukado S, Tagaya M, Etani H, Shimazu T, Yoshimine T, Mochizuki H, Kitagawa K. Relationship between plasma (D)-dimer level and cerebral infarction volume in patients with nonvalvular atrial fibrillation. Cerebrovasc Dis. 2013;35(1):64-72.
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