
多発性硬化症患者さんに対する血清Sema4A測定について
当講座では多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMO)及びその関連疾患が疑われる患者さんを対象に血清中のSema4Aの測定を全国から無償で受け付けています。Sema4Aの測定依頼をされる方は下記申し込み方法にてお申込みください。また、申込みの際はSema4A測定後の残余検体を使った研究の同意についてもご協力お願いします。
Sema4Aについて
セマフォリンSema4Aは多発性硬化症やそのモデル動物(EAE)で重要な働きをしている分子です。私たちのこれまでの研究から多発性硬化症患者さんの一部で血中のSema4Aが高値であり、このような患者さんにはインターフェロンベータ治療が有効ではない傾向があることがわかってきました。そこでSema4Aが特に高値の患者さんにはインターフェロンベータ治療を選択しない、あるいはすでに治療中であるが効果が疑問で中断するか迷っているときに参考になると考えています。
申し込方法
測定を依頼される場合は下記4点をお送りください。
事前のご連絡は基本的には不要ですが、10検体以上を送られる際は事前にご連絡ください。
送付に関しては冷凍で必ず平日午前中の到着指定でお願いします(土日祝日は受取り不可)。
- 1.凍結血清:0.5-1ml(チューブには患者名と採血日のご記入お願いします。)
- 2.血清Sema4A検査申込書
- 3.患者病歴(入退院サマリーかそれに代わるもの)、検査データ
- 4.同意書(2通 原本をお送りください)
測定結果は、定量ではなく、定性(高値、中間値、低値)での報告となります。原則的に1ヵ月程度でご報告致します。何かご不明な点などございましたら、下記までご連絡ください。また、本検査の結果を、学会や学術誌に発表する際にもご連絡ください。
申込用紙、患者さんへの説明文書、同意書は下記から取得してください。
連絡先
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学 奥野龍禎
- 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2
- Phone:06-6879-3571 Fax:06-6879-3579
- Email: okuno@neurol.med.osaka-u.ac.jp