宮川 繁 教授(心臓血管外科学)が着任しました

教授 宮川 繁 (みやがわ しげる)
働き方改革、ライフワークバランス、AI、IoT等様々な分野における急速な技術革新、そして人口の減少等心臓血管外科学の周囲には激動の時代が到来しており、これまでにない抜本的改革が迫られていると感じております。これらの変革を乗り切るためには、一人一人を大切にした人材育成が重要であり、心臓血管外科学を基盤として、様々な分野に長けた、指導的立場に立つ、そして抱いた信念を最後までやり遂げる人材を多数世界に輩出しようと考えております。
これまでの業績の紹介
これまで私は、再生医療に関する基礎研究を臨床現場に応用する“トランスレーショナルリサーチ”を実践してきました。大学院生から基礎研究を始めた筋芽細胞シートは、虚血性心筋症に対する世界初の再生医療等製品“ハートシート”として保険償還されました。そして、最近では虚血性心筋症に対するiPS細胞由来心筋細胞シート移植や、他家脂肪由来間葉系幹細胞や新規プロスタサイクリン製剤と冠動脈バイパス術との混合治療を行い、これまで心臓血管外科にはなかった発想の治療を次々と世に出してきました。これまで、心臓血管外科医として臨床を実践しながら、臨床現場での問題点を抽出しつつ、“より有効性が高く、より患者の負担が少ない”心不全治療を目標とし、心不全に対する様々な細胞製品、新規薬剤、デバイスの開発、及びそれらの臨床応用を行ってきました。
略歴(主なものを抜粋)
平成6年3月 | 大阪大学 医学部医学科 卒業 |
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平成6年4月 | 大阪大学 医学部附属病院第一外科において臨床補助の研修に従事 |
平成6年6月 | 大阪大学 医学部附属病院 医員(研修医) |
平成7年5月 | 大手前病院 研修医 |
平成7年6月 | 大手前病院外科 外科医員 |
平成9年6月 | 大阪労災病院 心臓血管外科 医師 |
平成10年4月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 機能制御外科学専攻 博士課程入学 |
平成14年3月 | 博士(医学)(大阪大学) |
平成14年4月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 機能制御外科学 研究生 |
平成14年10月 | 経済産業省 NEDO微細加工技術利用細胞組織製造プロジェクト研究員 |
平成14年12月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 産学連携研究員 |
平成16年4月 | 桜橋渡辺病院 心臓血管外科 医員 |
平成18年3月 | 大阪大学 医学部附属病院 医員(医師) |
平成18年10月 | ドイツ連邦共和国 ケルクホッフクリニック 心臓血管外科 客員医師(兼)Max Plank研究所 research fellow |
平成21年1月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 助教 |
平成21年6月 | 大阪大学 医学部 学部内講師 |
平成24年7月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 心臓血管外科学 講師 |
平成26年4月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 免疫再生制御学共同研究講座 特任准教授(常勤) |
平成28年7月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 先進幹細胞治療学共同研究講座 特任教授(常勤) |
平成30年4月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 最先端再生医療学共同研究講座 特任教授(常勤) |
令和3年7月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 教授 |