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妻木 範行 教授(組織生化学)が着任しました

教授 妻木 範行 (つまき のりゆき)
京都大学で10年間研究したのち、母校に戻ることとなり感謝とともに意気に感じております。骨・軟骨の基礎研究で新たな発見をして科学に貢献すると共に、新しい疾患治療方法を開発することが目標です。また、学生さん達に、臨床の教室から出発して基礎研究に進み、その成果の臨床応用を目指している自分の経験を示せるところがあるのではないかと思っております。そして結果的に、研究を志す医学生が増えることに貢献できるよう頑張る所存です。

これまでの業績の紹介

体を支え動かす骨と関節は軟骨で作られます。大阪大学卒業後整形外科医になった私は、軟骨の疾患は体動を困難にし、その多くには治療法が無いことを知りました。そこで軟骨疾患を治すために軟骨を作ることを目標に据え、基礎研究を始めました。軟骨コラーゲンの転写制御と細胞分化シグナルを解析しています。京都大学iPS細胞研究所に移り、その成果を元にiPS細胞から軟骨を作り、軟骨疾患患者さんに移植して治す臨床研究を進めて参りました。

略歴(主なものを抜粋)

平成元年3月 大阪大学 医学部医学科 卒業
平成元年5月 大阪大学 医学部附属病院 研修医
平成2年1月 香川医科大学 研修医
平成2年8月 大阪厚生年金病院 研修医
平成3年6月 堺市立病院 整形外科 医員
平成4年4月 大阪大学 大学院医学系研究科 博士課程
平成8年6月 米国国立保健研究所(NIH)visiting fellow
平成10年1月 大阪大学 医学部 整形外科 助手
平成11年4月 大阪警察病院 整形外科 副医長
平成14年8月 大阪大学 大学院医学系研究科 整形外科 助手
平成19年4月 大阪大学 大学院医学系研究科 骨・軟骨形成制御学 独立准教授
平成23年6月 京都大学 iPS細胞研究所 教授
令和3年7月 大阪大学 大学院医学系研究科 教授