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林 克彦 教授(生殖遺伝学)が着任しました

教授 林 克彦 (はやし かつひこ)
ゲノム生物学講座(生殖遺伝学)
生殖細胞系列の大きな特徴は世代を超える永続性であり、それを実現するための細胞分化や遺伝情報の管理は厳密に行われている「はず」です。今後の研究において、幹細胞再構築系を用いた独自のアプローチで、生殖細胞系列の永続性を保証する仕組みを明らかにし、その破綻が引き起こす疾患の実態について明らかにしてきたいと思います。また、これらの課題を通じて将来の医学研究を担う若手研究者を育成することに尽力したいと思っています。

これまでの業績の紹介

次世代に遺伝情報を伝える生殖細胞が作られる仕組みについて研究してきました。特に、卵子に至る卵母細胞系列の分化過程を、多能性幹細胞を用いて再構築することにより、その過程を制御する分子や環境因子を同定してきました。最近では、これらの研究を基盤として、卵母細胞系列における遺伝情報の品質管理機構とその破綻が引き起こす疾患について研究を進めています。

略歴(主なものを抜粋)

平成6年3月 明治大学 農学部農学科 卒業
平成8年4月 東京理科 大学生命科学研究所(分子生物学部門)助手
平成14年8月 大阪府立母子保健総合医療センター研究所(病因病態部門)常勤研究員
平成16年3月 博士(理学)(東京理科大学)
平成17年4月 ケンブリッジ大学ガードン研究所 博士研究員
平成21年4月 京都大学 医学研究科(機能微細形態学分野)講師
平成24年4月 京都大学 医学研究科(機能微細形態学分野)准教授
平成26年4月 九州大学 医学研究院(ヒトゲノム幹細胞分野)教授
令和3年9月 大阪大学 大学院医学系研究科 教授