令和5年度Sport in Life推進プロジェクト スポーツを通じたライフパフォーマンスの向上を! センシングデバイス活用方法等の調査研究を開始
概要
大阪大学大学院医学系研究科の中田研 教授(スポーツ医学)らは、令和5年度のスポーツ庁事業Sport in Life推進プロジェクト「ライフパフォーマンスの向上に向けた目的を持った運動・スポーツの推進に係る調査研究」に採択され、12月1日に契約締結しました。また、このプロジェクトについて、12月13日(水)14時30分から大阪大学吹田キャンパスにてキックオフミーティングを開催することをお知らせいたします。
この事業は、「スポーツを通じた健康増進」にむけて、センシングデバイスを含む計測機器で得られたデータの活用方法等を調査し、実証提案を行う調査研究です。これまでに研究グループは、スポーツ医科学研究分野での、令和3年度の東京オリパラに向けた研究事業「スポーツ研究イノベーション拠点形成プロジェクト(SRIP)」でのJapan Sports Cyber Physical Systemに関する事業 や、オープンイノベーション機構「行動センシング」分野 Society 5.0 実現化拠点などの事業に取り組んできました。
今回採択された事業では、「健康社会実現」に向けて、センシングデバイス活用実態の調査研究などを実施するほか、大阪大学医学部附属病院のデータバンク、スーパーシティ大阪広域データ連携基盤(ORDEN)の運用などを計画しています。
プロジェクトの概要
運動・スポーツは、体力の維持・向上、体重管理、自己免疫力の向上、ストレス解消等、心身の健康の保持増進に様々な効果が期待できます。こうした効果を高めるためには、心身の維持・向上が必要な機能に焦点を当て、運動・スポーツの効果や影響に着目し、それに適した方法や目的を定めた運動・スポーツ(目的を持った運動・スポーツ)を実施することが重要です。
目的を定め、心身に多様な変化を与える運動・スポーツを実施し、それぞれのライフステージにおいて最高の能力が発揮できる状態(ライフパフォーマンスの向上)を目指すことによって、健康の保持増進はもとより、QOL(Quality of Life, 生活の質)を高めることなど、生きがいのある充実した生活を送ることにも寄与できます。
目的を持った運動・スポーツの実施の効果検証において、運動・スポーツ実施を適切に評価するセンシングデバイスの活用実態の把握や、効果的なデータ活用方法(解析、可視化、フィードバック、介入方法等を含む)の整備が必要不可欠です。
本事業では、以下の研究を実施予定です。
1)センシングデバイス活用実態の調査研究
2)それに基づく、目的を持った運動・スポーツ実施の促進に関する仮説立案
3)多様なコホートを対象とした介入実証研究を大阪をはじめとする関西エリアで実施
これらの研究により、多様な人々の運動・スポーツの実施を支援・促進する方法を検討し、提案します。さらに、センシングデバイス等のデータの今後の活用やデジタルプラットフォームでの発展性を検討するため、医療機関でデータ連携を既に実施している医療情報バンク(阪大病院データバンク)や、都市OSの一例であるスーパーシティ型国家戦略特区大阪(府・市)の大阪広域データ連携基盤(ORDEN) にて活用を検討しています。
キックオフミーティング | |
日時 | 令和5年(2023年) 12月13日(水) 14時30分~16時(14:00時開場) |
場所 | 大阪大学 吹田キャンパス医学系研究科最先端医療イノベーションセンター棟 1階マルチメディアホール(大阪府吹田市山田丘2-2) |
キックオフミーティング議事次第
- 開会挨拶 (事務局)
- スポーツ庁 ご挨拶
- 大阪大学 挨拶
・事業申請機関代表者 田中敏宏 (理事・副学長)
・医学系研究科長 熊ノ郷 淳
- 事業計画 説明
調査研究実行委員会
代表者 中田 研
実行委員 内山 彰 (情報科学研究科 准教授)
坂田 泰史 (医学系研究科 教授)
小笠原 一生 ( 同 講師)
近田 彰治 ( 同 助教)
横山 光樹 ( 同 助教)
丸谷 賢弘 ( 同 特任研究員(常勤))
長谷川 凌佑 ( 同 特任研究員(常勤))
- 閉会