川崎 良 教授(公衆衛生学)が着任しました

教授 川崎 良 (かわさき りょう)
社会医学講座(公衆衛生学)
眼科臨床医として、気が付かないうちに失明のリスクに晒され、治療法があるにもかかわらず機会を逃して失明に至る方を目の前に予防医学を志しました。疫学研究によるエビデンスの蓄積と、それをより多くの人に届ける公衆衛生活動の両輪で研究を進めます。これからの時代は医療と予防の境界線が大きく変わろうとしています。予防医学領域でのデジタルヘルス、web3でのヘルスケアの可能性にも期待しています。未来の健康を提案したいという人が集まる「場」となる新しい公衆衛生学講座を目指して参ります。
これまでの業績の紹介
住民対象のコホート研究で加齢性眼疾患、糖尿病網膜症など失明原因となる眼疾患、糖尿病、循環器、認知症等の分布を明らかにし、危険因子・保護因子の探索、そして、予防に関するエビデンス統合などを行ってきました。その中から、「眼は身体の窓」という言葉を体現すべく、「oculomics」という概念を提唱し、人工知能技術を用いたバイオマーカー研究として生体情報から疾病発症リスク評価、予後予測、リスク改変の可視化などへの応用を目指し研究を行っています。
略歴(主なものを抜粋)
平成9年3月 | 山形大学医学部医学科卒業 |
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平成12年11月 | 山形大学医学部・眼科・助手 |
平成15年10月 | 山形大学医学部・情報構造統御学講座・助手 |
平成18年7月 | 米ジョンズホプキンス大学Dana Center for Preventive Ophthalmology・Wilmer Eye Institute・研究フェロー(非常勤) |
平成19年5月 | 公衆衛生学修士(米ジョンズホプキンス大学) |
平成19年7月 | 豪メルボルン大学Centre for Eye Research Australia・研究フェロー |
平成20年3月 | 博士(医学)(山形大学) |
平成20年9月 | (兼)豪Royal Victorian Eye and Ear Hospital・臨床フェロー |
平成25年1月 | 山形大学大学院医学系研究科公衆衛生学・助手(テニュアトラック) |
平成27年4月 | 山形大学大学院医学系研究科公衆衛生学・准教授 |
平成29年10月 | 大阪大学大学院医学系研究科視覚情報制御学・寄附講座教授 |
平成29年12月 | (兼)南デンマーク大学臨床研究学部・招聘教授 |
令和2年6月 | 大阪大学医学部附属病院AI医療センター・特任教授 |
令和5年3月 | 大阪大学大学院医学系研究科 教授 |