數井 裕光(かずい ひろあき) 

數井裕光 写真

略歴

1989年 鳥取大学医学部卒業、大阪大学医学部神経科精神科に入局
1990年 兵庫医科大学救命救急センター
1991年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程入学(1995年終了、医学博士授与)
1997年 兵庫県立高齢者脳機能研究センター臨床研究科老年精神科研究室室長
2002年 大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室助手
2006年 同 講師
2013-2015年 福島県立医科大学非常勤講師 併任
2015-2017年 名古屋市立大学医学部非常勤講師 併任
2016-2017年 熊本大学医学部非常勤講師 併任
2019年- 高知大学医学部神経精神科学教室教授

所属学会

  • 日本神経心理学会理事
  • 日本正常圧水頭症学会理事
  • 日本老年精神医学会監事,他

厚労科研研究・AMED研究班班長

  • 2009-2011年度:「認知症の行動心理症状に対する原因疾患別の治療マニュアルと連携クリニカルパス作成に関する研究」で、認知症者の地域連携診療・介護に役立つ情報共有ノートを作成し、公開(http://www.handaichiikirenkei.com/index.html)。有用性も検証。
  • 2013-2015年度:「BPSDの予防法と発現機序に基づいた治療法・対応法の開発研究」で、現在、対応に難渋している認知症者の行動・心理症状(BPSD)の発現機序を解明し、その知見に基づいた対応マニュアルを作成し、公開。
  • 2014-2016年度:「ICTを利用した認知症ケアのための情報収集・蓄積とグッドプラクティス自動抽出システムの開発と検証研究」で、「認知症ちえのわnet」を開発し、現在、運営中。
  • 2017-2019年度:「認知症者等へのニーズ調査に基づいた「予防から始まる原因疾患別BPSD包括的・実践的治療指針」の作成と検証研究」で、我が国で標準的に使用できるBPSDに対する包括的治療指針を作成中。

特発性正常圧水頭症(iNPH)研究

  • iNPH診療ガイドライン初版と第2版の作成委員として深く関与。
  • iNPHに対するシャント術の有効性を検証した2つの医師主導多施設共同研究、SINPHONIとSINPHONI2に、それぞれプロトコル作成委員、内科系副主任研究員として参画。SINPHONI2の成果を筆頭著者としてまとめ、Lancet Neurol 2015に発表。

主要著書

  • 数井 裕光、杉山 博通、板東 潮子(武田 雅俊 監修)「認知症. 知って安心! 症状別対応ガイド」、メディカルレビュー社,大阪,2012

思いで深い旅行

趣味は旅行と食べ歩きであるが、大学院時代の研究関連の旅行は思い出深い。

  • 大学院1年生の夏に、米国サンディエゴと英国マンチェスターを周遊した。米国では、セミナーの中で口頭発表させていただき、英国では懇親会のカラオケの席でYesterday Once Moreを歌った。singing birdと囃し立てられた。
  • 大学院の3年生の夏に、ポルトガル領マデイラ島で開催された神経心理学会の後、大学院生3人だけで、レンタカーを借りて、ポルトガルとスペインのアンダルシア地方を周遊した。後輩達は、色んな理由を並べ、結局私がほとんど一人で運転した。
  • 大学院4年生の時に、スイス、ローザンヌのジラルデに田邊敬貴先生のお伴として招待されたが、なんと昼の12時から夜中の0時まで、12時間食事が続いた。またこの食事の前に、田邊先生のご友人の自宅に寄ったが、家中に強烈なチーズの臭いが充満しており、家の中におれなかった。