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体に負担が少ない治療大血管・低侵襲カテーテル治療 

准教授
島村 和男

大血管の手術というのは、具体的にどのような病気に対する手術があるのでしょうか?

大動脈瘤、大動脈解離が主な対象となります。手術は人工血管置換術もしくはカテーテル治療に分けられ、病状・患者さんの状態に応じて選択します。

大動脈瘤はどのくらいの大きさになると手術なのでしょうか?また、大きさを検査するのにはどんな検査を受けたらいいのでしょうか?

大動脈瘤が認められている場所や病態に応じて多少異なりますが、概ね5cmが手術を考慮する基準となります。CT検査による大きさの評価が最も正確です。

大動脈瘤があると言われ、破裂が心配です。生活の中で注意すべきことはありますか?

まず考えるのは手術治療となります。ただし様々な事情により手術が選択できない場合には、血圧管理が最も重要となります。

低侵襲カテーテル治療というのは、具体的にどのような病気に対する手術が適応になりますか?

大動脈瘤、大動脈解離のいずれもがカテーテル治療の対象となる可能性があります。動脈瘤の場所や血管の形態を考慮して、カテーテル治療への適合性を判断します。

低侵襲カテーテル治療をする際、傷の大きさはどれくらいですか?麻酔は全身麻酔ですか?

カテーテルを挿入する場所として、一般的に太腿の付け根を走行している大腿動脈が選択されます。穿刺法で行う場合、傷の大きさは1cm程度となり、局所麻酔での手術も可能です。
病状に応じてバイパス術などを同時に行う場合(ハイブリッド手術と呼ばれます)には全身麻酔が選択されます。

大血管の手術というのは、具体的にどのような病気に対する手術があるのでしょうか?

低侵襲カテーテル治療のあとはどのくらいで退院できますか?カテーテルをいれたあと、何か生活に支障がでることはありますか?(MRIが受けられないなど)
手術の部位や病状に応じて異なりますが、一般的なカテーテル治療では術後3−7日で退院可能です。手術後の日常生活で、特に制限はございません。