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研修プログラム

研修プログラムの概要

大阪大学の心臓血管外科医育成プログラムでは、初期研修を終了した翌年から、大阪大学医学部附属病院で心臓血管外科研修を開始してもらいます(Cクラス)。そこで、後天性心疾患、大血管疾患、先天性心疾患、末梢血管疾患、心臓移植を含む重症心不全治療、先進医療など心臓血管外科領域のすべての分野を経験してもらうことになります。卒後4年目からは関連施設にて専門医取得を目指し、沢山の手術症例をこなしてもらうことになります。大学病院指導のもと、各関連施設では、「60%ルール」を遵守して若手医師に十分な執刀の機会を与えるような指導体制をとってもらっています。つまり、各施設の手術症例のうち、「60%以上」の症例は、若手医師が術者となるように配慮し、できる限り多くの手術を若いうちから経験してもらうようなシステムとなっています。十分な臨床経験を積んでもらったのち、再度大学へ帰局してもらい、専攻医として最終の臨床トレーニングを大学病院で行ってもらいます(Bクラス)。

我々が目指す外科医は、「Academic Surgeon」です。ただ手術ができる外科医を育成しているわけではなく、常にresearch mindを持って、新しい治療を見出し、患者治療へ還元していくような外科医になってもらいたいと考えてもらいます。Bクラスとして大学へ帰局した後は、1年の臨床研修後、大学院へ進学し、学位取得を目指して研究を行ってもらいます。

研修プログラムの流れ

3つの特徴

Wet Lab & Dry Lab

  • 学生、研修医、後期ローテーター対象に年3~4回の定期開催
  • 大学Cクラスのみ対象に、1回/2ヶ月開催
  • ブタの心臓を使った大動脈弁置換、血管内治療シミュレーター

心臓血管外科女性医師の会

近年、心臓血管外科を目指す女学生、女性医師が増えて来ており、大阪大学グループでも女性外科医の数が増加しつつあります。厳しいと言われる心臓血管外科領域でも、女性らしさを活かしながらキャリアを積んでいくことは可能であり、積極的に応援していきたいと思っています。

  • 2013年より、当医局に属する女性医師と外科医を目指す女子学生を対象に、キャリアについて相談しながら交流を深める会を開催。
  • 現在大阪大学心臓血管外科グループには6名の女性医師が在籍。

海外施設・大学との学生交流支援

外留学を希望する若手医師も多く、これまでに沢山の先輩医師が海外で活躍をしています。海外で活躍するには、国内での十分な下積みと研修が重要です。大阪大学グループでは、研修期間中に数多くの手術症例を経験し、臨床能力を高めてもらうのと同時に、Academic Surgeonを目指して基礎・臨床研究を行う機会も沢山あり、海外へ羽ばたくステップアップとしては十分な環境が整っていると考えています。

海外施設・大学との学生交流支援

若手医師にとっては、近未来に成長している自分の姿が重要だと思いがちです。もちろん、成長し続けることは大切なことですが、そこに自分の目標設定をするのではなく、常に「10年後の自分」の姿を考え、そこに自らの目標を持っておくことが大切なことだと考えています。明確なキャリアプランニングが提示できるからこそ、「10年後の自分」の目標を設定できると思っています。

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