2009年

 

西田 友哉、辻本 賀英 ≪遺伝子学≫ 「Atg5/Atg7非依存的な新規のマクロオートファジー機構の発見」


クリックで拡大表示します

2009年10月1日 発表
掲載誌 Nature 461: 654-659 (2009)

Atg5/Atg7非依存的な新規のマクロオートファジー機構の発見

オートファジーは、必要に応じ細胞内小器官を含む自己構成成分を分解するシステムで、その機能異常は神経疾患や発癌など様々な疾患に関与することが報告されている。従来オートファジーの実行メカニズムは、進化的に保存されている複数の分子群Atg5, Atg7, LC3等によって支配されていると考えられてきたが、私たちの研究グループは、Atg5, Atg7, LC3などの分子に依存しない新たなオートファジー機構が存在することを発見した。この新規オートファジーは、ゴルジ装置やエンドソームを起源としている。細胞にDNA傷害などのストレスが加わった時に強く誘導される他、赤血球が成熟する際に起るミトコンドリアの除去にも関与している。

URL http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/gene/www/

遺伝子学