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岡田随象教授(遺伝統計学)が着任しました

教授 岡田 随象 (おかだ ゆきのり)

医学専攻ゲノム生物学講座(遺伝統計学)

次世代シークエンサーに代表されるゲノム解読技術の発展により、大容量のゲノムデータが得られる時代が到来しています。得られたデータを適切に解釈・還元する過程において、遺伝統計学の重要性は今後高まっていくものと思われます。一方で、遺伝学、統計学、臨床医学、情報学といった複数の学問領域に渡る専門性が求められることもあり、我が国では遺伝統計学の専門家が少ない状況にあります。遺伝統計学を標榜する数少ない教室の一つとして、若手研究者や学生を対象とした人材育成にも取り組みたいと考えております。

これまでの業績の紹介

遺伝情報と形質情報の結びつきを統計学の観点より評価する、遺伝統計学を専門としています。ヒトの遺伝情報の解析や新たな遺伝統計解析手法の開発を通じた、疾患病態の解明、ゲノム創薬、個別化医療の確立を目指しています。国際共同研究を通じて大規模ゲノム解析を実施し、多彩なヒト疾患における新規感受性遺伝子を同定してきました。遺伝統計解析により大規模ゲノム解析の成果と多彩な生物学・創薬データベースを横断的に統合することにより、新規ゲノム創薬やバイオマーカースクリーニングにも取り組んでいます。

略歴(主なものを抜粋)

平成17年 3月 東京大学医学部医学科卒業
平成17年 4月 東京大学医学部附属病院初期研修プログラム
平成22年 4月 日本学術振興会特別研究員
平成23年 3月 博士(医学)(東京大学)
平成23年 4月 理化学研究所ゲノム医科学研究センター客員研究員(~至現在) (平成25年4月より統合生命医科学研究センターと改称)
平成24年 1月 米国ハーバード大学ブリガムアンドウィメンズ病院研究員(~平成25年11月)
平成24年 1月 米国ブロード研究所研究員(~平成25年11月)
平成24年 4月 日本学術振興会海外特別研究員
平成25年11月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科疾患多様性遺伝学分野 テニュアトラック講師
平成28年 4月 大阪大学教授大学院医学系研究科