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第3回大阪大学健康・医療クロスイノベーション会議を開催しました

 

大阪大学大学院医学系研究科、医学部附属病院は、9月9日(金)に第3回「大阪大学 健康・医療クロスイノベーション会議」を開催しました。

この会議は、"関西から、国際展開を見据えた健康・医療分野における研究開発や事業化を強力に推進していく"ことを目的に、大阪大学と様々な業種業態の方々が、企業間、組織間の垣根を越え、協働・共創するクロスイノベーションを創発することをめざして開催しており、第3回目の本会議では約90の企業・機関から200名を超える参加をいただきました。(これまでの3回で延べ110の企業・機関の参加)

今回の会議では、AI・ビッグデータをテーマに、医療現場はもとより、多様な医療・健康システム開発における医療情報の高度な活用基盤の構築に向け、診療情報、ゲノム情報を含む、医療情報活用の現状、その社会的重要性や、開発への期待等、について、多様な側面から意見交換を行い、また、新たな共同研究講座の設置や、新たな包括連携を含め、医学系研究科、医学部附属病院が推進する「産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ」の活動状況についてご報告致しました。

産学連携・クロスイノベ―ションイニシアティブの取組状況の報告 について

・産学連携・クロスイノベーションイニシアティブによる共同研究講座の設立
◆「高速エネルギー治療学共同研究講座」の設立(4月)及び、遺伝子細胞治療学会イブニングセミナーの共催(7月)
設置企業:株式会社ダイセル
研究テーマ:高速エネルギーを用いた低侵襲性医療の研究開発
◆「先進幹細胞治療学共同研究講座」の設立(7月)及び、記者会見及び記念講演会の開催(8月)
設置企業:ロート製薬株式会社
研究テーマ:同種間葉系幹細胞の臨床応用に向けた研究開発
◆「心臓再生医療学共同研究講座」の設立(8月)
設置企業:テルモ株式会社・大日本印刷株式会社
研究テーマ:心臓病治療用再生医療製品の効率的な製造・品質管理法の研究

・新たな包括連携協定の締結について

◆サラヤ:「洗浄・殺菌」を主とした感染予防の技術力を元に、より高度な技術が必要となる医療分野において新たな製品を提供する。
◆リクルート:リクルートの展開している各種事業のカスタマー接点を活用した革新的な医療・健康サービスの創出を目指す。
◆東京理科大:幅広い理工学・薬学の技術シーズを活かし医療分野との連携による社会貢献を目指す。
◆積水ハウス:健康寿命を延伸し永く自宅で「いつも今が快適」に暮らせる医工連携の「新しい生涯住宅」の実現を目指す。

金田医学系研究科長の挨拶 研究室毎のプレゼンテーション

主なプログラム

■基調講演Ⅰ 「新産業の創生 ~デジタル革命からアナログ革命へ・ヘルスケアと ICT の融合~」
原 丈人 大阪大学 大学院医学系研究科 招聘教授、デフタ・パートナーズ 創設者、内閣府参与
■特別講演Ⅰ 「脳に学ぶ新しい情報科学~データ駆動型医科学~」
柳田 敏雄 情報通信研究機構・大阪大学 脳情報通信融合研究センター長、理化学研究所 生命システム研究センター長
■「IBM Watson の医療応用~コグニティブ・コンピューティングの医療応用~」
武田 浩一 日本アイ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 技術理事
■「ディープラーニングが拓く新たなバイオメディカル技術~医療(画像から DNA まで)応用の可能性~」
三宅 淳 大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授
■基調講演Ⅱ 「IoT・CPS の世界観から見たヘルスケア、医療」
吉本 豊 経済産業省商務情報政策局 商務情報政策統括調整官、 内閣官房健康医療戦略室次長
■特別講演Ⅱ 「「中之島メディカルスマートシティ構想」における機能集積の提言:顧客視点から考える」
梅澤 高明 A.T.カーニー日本法人会長
■「医療情報活用先進国(デンマーク)における医療情報の活用事例と国際協力の可能性」
デンマーク大使館
■「4つのイニシアティブによる革新、未来医療・ヘルスケアへの取組み」
澤 芳樹 大阪大学 大学院医学系研究科 研究科長
■「産学連携・クロスイノベーションイニシアティブの取組報告
徳増 有治 大阪大学 大学院医学系研究科 特任教授(常勤)