4月12日(火)に、第2回大阪大学健康・医療クロスイノベーション会議を大阪大学銀杏会館で開催し、昨年12月開催の第1回会議の参加者を大きく上回る80社・機関 約250名の方にご参加をいただきました。本会議は、大学というプラットフォームを活用していただくことで、企業間、組織間の垣根を越え、協働・共創するクロスイノベーションを創発し、関西から、国際展開を見据えた健康・医療分野における研究開発や事業化を推進していくことを目的としています。

また、会議に先立ち記者発表を行い、包括連携協定について、東大阪市、大阪商工会議所との調印、三井住友海上火災保険株式会社、船井電機株式会社、大日本印刷株式会社、株式会社電通との締結を発表しました。三井住友海上火災保険の乙守専務、船井電機の牧浦専務、東大阪市の野田市長、大阪商工会議所の宮城専務理事に記者発表の場にご同席いただき、協定締結にあたりコメントをいただきました。
併せて、国立大学医学系研究科では初めての試みとなります、M/H(メディカル・ヘルスケア)知財戦略室の設置を報告させていただきました。

当日の記者発表の様子 (右から野口病院長、澤研究科長、野田市長(東大阪市)、宮城専務理事(大阪商工会議所)、 乙守専務(三井住友海上火災保険)、牧浦専務(船井電機))

今後、会議での議論を踏まえ、多様な企業・機関との連携を強化しつつ、より具体的な取り組みへと深めてまいります。

第2回大阪大学健康・医療クロスイノベーション会議のプログラム概要

プログラム概要
■第1部 (座長:山田 邦雄 ロート製薬株式会社 代表取締役会長兼CEO 澤 芳樹 大阪大学大学院医学系研究科長)

主催者挨拶 吉川 秀樹 大阪大学理事・副学長
基調講演Ⅰ 我が国の先進医療に対する国際社会の期待
原 丈人 アライアンス・フォーラム財団 代表理事
基調講演Ⅱ 医薬品開発の現状と課題 ― 高齢化社会への対応に向けて ―
江崎 禎英 経済産業省ヘルスケア産業課長
基調講演Ⅲ 大阪大学の健康医療クロスイノベーションへの取組
― 未来医療と国家戦略特区によるものづくり、ひとづくり、まちづくり ―
澤 芳樹 大阪大学大学院医学系研究科長

パネルディスカッション
江崎 禎英 経済産業省ヘルスケア産業課長
蔭山 秀一 株式会社 三井住友銀行 取締役副会長
澤 芳樹 大阪大学大学院医学系研究科長
原 丈人 アライアンス・フォーラム財団 代表理事
山田 邦雄 ロート製薬株式会社 代表取締役会長兼CEO

■第2部
国家戦略特区の取組とPMDA関西支部の機能拡充について
池田 純子 大阪府商工労働部 ライフサイエンス産業課長
医薬品・医療機器開発における特区の活用と先進事例の紹介、
クロスイノベーションにおける臨床研究中核病院の役割について
岡田 潔 大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部 講師
彦惣 俊吾 大阪大学大学院医学系研究科 寄附講座准教授
OUVCの活動進捗及び新規投資案件の実例について
森田 和彦 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 投資担当執行役員
大学VBの新たなビジネスモデル:再生医療プラットフォームカンパニー
柳 裕啓 株式会社 セルキューブ 代表取締役社長
知財を取り巻く国際的状況
船越 亮 大阪大学大学院医学系研究科 M/H知財戦略室長
イニシアティブの進捗と、今後の会議運営について
徳増 有治 大阪大学大学院医学系研究科 特任教授
閉会挨拶 野口 眞三郎 大阪大学医学部附属病院長