共同研究講座

口腔内微生物制御学

オーラルケアによる新型コロナウイルス感染症のリスク軽減を目指す!
  • オーラルケア製品の最先端の技術開発と臨床研究の融合
  • 新型コロナウイルスに対するオーラルケア製品の効果と感染伝播抑制に対する有用性を検証
  • 日常生活における感染リスクを抑制し、人々の健康で快適な暮らしの実現に貢献
  • 新型コロナウイルス感染症に係る社会課題を解決するための新しいオープンクロスイノベーションを創造

オーラルケアによる新型コロナウイルス感染症のリスク軽減を目指す!

口腔内微生物制御学共同研究講座は、アース製薬と大阪大学大学院医学系研究科産学連携・クロスイノベーションイニシアティブによるクロスイノベーション推進の一環として設置された共同研究講座です。

我々は、新型コロナウイルスが唾液腺で増殖し、唾液を介した飛沫感染の原因になることに着目し、オーラルケア製品に利用されている殺菌成分が口中(唾液中)のウイルスを不活化することで、飛沫感染を予防できるのではないかと推察し、オーラルケア製品の口腔ケアによる感染伝播の制御に着目しました。

これまで、in vitro試験において、オーラルケア製品に利用されている殺菌成分の新型コロナウイルスに対する不活化効果は実証されていますが、今回、さらに臨床的評価を進めていくため、新型コロナウイルス感染症患者の口腔内や唾液中、飛沫中の新型コロナウイルスに対するオーラルケア製品の効果と感染伝播抑制に対する有用性を検証することを目的とした研究を行っています。

本研究を実施することによって、世界に類を見ないオーラルケア製品の研究開発の推進・発展に寄与するだけではなく、口腔環境を起因とした疾病リスクの存在に関する社会課題の解決、オーラルケア製品の普及を通じた口腔衛生の重要性の発信、人々の健康で快適な暮らしの実現と経済の活性化に貢献できることが期待されています。