3) 分子イメージング
神経炎症イメージング
TSPO (translocator protein)はミトコンドリアの膜タンパクであり、活性化したグリア細胞で高発現を呈します。18F-DPA-714はTSPOのPETイメージングプローブとして、利用されています。
今回、頭部外傷(Traumatic brain injury: TBI)モデルを用いて、TBI後の神経炎症(グリア細胞の活性化)を経時的に追跡しました。
その結果、投与1週間後においては皮質を中心にグリア細胞の活性化が認められましたが、投与3週間後以降は脳の深部(視床付近)に高集積を呈し、炎症が経時的に移動していることが明らかになりました。1)
1) Hosomi S et al. Neuroimage Clin. 2018

