教室紹介

研究内容

Research

2) PET/SPECT画像診断【マイクロドーズPET】
11C-donepezil

マイクロドーズPETは、微量の薬剤(薬効発現量の1/100以下かつ100μg以下)をPETプローブとして投与して、経時的に画像を取得することで、薬物動態や受容体の占有率を評価する方法です。1)
特に新たな医薬品の開発過程の早期の段階で、ヒトにおけるマイクロドーズPET臨床試験を実施することで、開発効率を飛躍的に向上させることができます。
当教室ではアルツハイマー病の治療薬として用いられている塩酸ドネペジル(商品名:アリセプト、DNP)をC-11で標識し、体内動態をPETで評価しました。2)
その結果、塩酸ドネペジルが心筋や膵臓といった標的外臓器に分布していることが明らかになり、今後の薬剤開発における重要な知見が得られました。

1) Raichle ME, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2001.
2) Watabe T, et al. Front Neurosci. 2019.
3) Aoe J, et al. Ann Nucl Med. 2018.

11C-donepezil PET画像 (Group A:DNP内服群、 Group B:DNP非内服群)
11C-donepezil PET画像
(Group A:DNP内服群、 Group B:DNP非内服群)