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  4. 塩化ラジウム(Ra-223)による前立腺癌骨転移治療(コンプトンカメラ)

1) 核医学治療
塩化ラジウム(Ra-223)による前立腺癌骨転移治療(コンプトンカメラ)

前立腺癌骨転移患者の塩化ラジウム(223Ra)体内分布評価におけるコンプトンカメラの有用性の検証

塩化ラジウム(Ra-223、商品名ゾーフィゴ)は前立腺がんの骨転移の治療薬として用いられています。
標準的な治療では体重により投与量が決まっています。しかし、患者さんによりRa-223の骨転移の部位への集まり方が違うことが報告されています。
Ra-223の出すガンマ線を捉えることにより、体の外から体内分布を明らかにし、骨転移への集まり具合を明らかにすることができます。
Ra-223の出すガンマ線は微弱であり、診療に使われているガンマカメラ(アンガー型カメラ)でも捉えることができますが、長時間の撮影が必要です。早稲田大学を中心として開発されたコンプトンカメラは微弱なガンマ線を捉えるのが得意であり、短時間で塩化ラジウムの体内分布を捉えられる可能性があります。
短時間で精度よく塩化ラジウムの体内分布を捉えることができれば、将来的には骨転移の部位への集まり具合を見ながら患者さんごとに投与量を調整することにより、より効果的な治療を行うことができる可能性があります。

コンプトンカメラ
コンプトンカメラ