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1) 核医学治療
加速器を用いた新規治療用核種の製造

現在β線治療に用いられている核種は原子炉を利用して製造されており、日本においてはすべてを輸入に頼っている状況です。当教室では、国内で利用可能な加速器を用いて製造可能な、新規のβ線治療用核種を導入するための研究を行っています。
新たに導入する核種としては、銀(Ag-111)およびセリウム(Ce-141)に着目しました。これらはβ⁻核種であり、Ag-111(半減期7.45日)はパラジウム標的と重水素ビームから、Ce-141(半減期32.5日)はバリウム標的とヘリウム-4ビームから製造可能で、放出γ線によるイメージングも可能と考えられます。
現在Ag-111およびCe-141の加速器による適切な製造条件の探索や、製造したAg-111およびCe-141を標的物質から分離精製する条件の検討を行っています。

(大阪大学核物理研究センターのリングサイクロトロン)
(大阪大学核物理研究センターのリングサイクロトロン)