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トーアエイヨー、大阪大学による中性脂肪蓄積心筋血管症治療薬「CNT-01」に関する独占的契約締結のお知らせ

2月17日発表 

概要

トーアエイヨー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:髙橋 敦男、以下「トーアエイヨー」)と国立大学法人大阪大学(所在地:大阪府吹田市、総長:西尾 章治郎、以下「大阪大学」)は、2020年2月17日、中性脂肪蓄積心筋血管症(以下、TGCV)治療薬「CNT-01」について、全世界における独占的な開発・製造・販売権などに関する契約を締結しましたのでお知らせします。

本契約に基づき、トーアエイヨーは、大阪大学に対して契約一時金および開発マイルストンを支払います。また、発売後は、販売額に応じたロイヤルティを支払う予定です。

CNT-01は、AMED(日本医療研究開発機構)の難治性疾患実用化研究事業の支援を受け、大阪大学大学院医学系研究科 CNT研究室、同大医学部附属病院薬剤部未来医療開発部がアカデミア開発し、国内にて第Ⅱ相臨床試験を進めているTGCV治療薬です。大阪大学大学院医学系研究科はCNT-01の開発・製造・販売の実現のために、循環器領域に強みを有する提携先を模索しており、トーアエイヨーをパートナーとして選択しました。トーアエイヨーは、今後、循環器領域の新薬研究・開発で培った経験を活かしてCNT-01の開発を進める予定です。

TGCVは、2008年に大阪大学 大学院医学系研究科 循環器内科学 平野賢一 助教らにより日本の心臓移植症例より発見された新しい疾患であり、心血管系の主たるエネルギー源である長鎖脂肪酸が利用できず、細胞内に中性脂肪が蓄積することに起因して、重症心不全、不整脈、虚血性心疾患等を呈する予後不良の重篤な疾患です。CNT-01の研究・開発の進展により、次第に海外にも本疾患が知られるようになり、201911月にはInserm(フランス国立保健医学研究所)が統括する希少疾患のリファレンスポータルであるOrphanetに疾患単位として国際登録されました (ORPHA code: 565612)。現在、国内外でTGCVを効能・効果として承認された医薬品は存在しておらず、治療の現場においてCNT-01の上市が強く期待されています。

トーアエイヨーと大阪大学は、この度の契約を通してCNT-01の一日でも早い開発、普及を推進し、TGCVの治療に貢献すべく全力で取り組んでまいります。

 

【トーアエイヨー株式会社について】

トーアエイヨーは、「循環器領域を中心に独創的な新薬を通して人々の健康に寄与する」ことを企業理念に掲げる製薬企業です。虚血性心疾患、不整脈、心不全等の循環器領域及びその周辺領域の新薬や付加価値後発品等の研究開発に取り組み、医療現場で真に必要とされるスペシャリティファーマを目指して、社会に貢献し続けて参ります。
トーアエイヨーの詳細については、(https://www.toaeiyo.co.jp/)をご覧ください。
 

【国立大学法人大阪大学について】

大阪大学は、江戸時代に大阪に開設された懐徳堂、適塾を精神的源流とし、大阪の市民ならびに政財界の要望を受け、1931年に第6番目の帝国大学として創立されました。現在、11学部、16研究科、6附置研究所等からなる研究型総合大学として発展を続けています。社会と共に創造活動を展開する、社会との「共創(Co-creation)」をキーワードとして、創立100周年である2031年に「社会変革に貢献する世界屈指のイノベーティブな大学」となることを目指しています。
https://www.osaka-u.ac.jp