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島津 研三 教授(乳腺・内分泌外科学)が着任しました

教授 島津 研三 (しまづ けんぞう)

本教室の治療の柱である乳癌治療の目標は乳癌で亡くなる患者さんをできる限り少なくする(最終的にはゼロにする)ことです。現在乳癌全体の10年生存率は80%まで上昇していますが、依然予後不良群もあり、新しい治療方法の開発が喫緊の課題です。今後はこれらの予後不良な乳癌の治療法の開発にも取り組んでいきます。また、次世代の乳腺・甲状腺診療を担うAcademic surgeonの育成にも注力していきます。

これまでの業績の紹介

1999年より、その頃我が国に導入された乳癌センチネルリンパ節生検の研究を開始し、現在まで20年にわたってそれに関連した以下の研究を続けています。トレサーの投与方法の確立、内胸リンパ節への転移経路の解明、腋窩リンパ節転移予測モデルの開発、超音波造影剤によるセンチネルリンパ節生検の開発などです。また、2003年には内視鏡甲状腺術式のひとつであるABBA (Axillo-Bilateral-Breast-Approach)法を開発しました。

略歴(主なものを抜粋)

 

 

平成6年3月 大阪大学 医学部医学科 卒業
平成6年4月 大阪大学 医学部附属病院において臨床補助の研修に従事
平成6年6月 医員(研修医)(大阪大学 医学部附属病院)(~H7.5.31)
平成7年6月 大阪府立病院 医務局 医師(研修医)
平成8年3月 東京都立駒込病院 外科 東京都医員
平成11年5月 大阪大学 医学部 研究生(腫瘍外科学教室)
平成11年7月 医員(大阪大学医学部附属病院)
平成15年6月 大阪厚生年金病院 外科医長
平成16年1月 博士(医学)(大阪大学)
平成16年4月 大阪厚生年金病院 乳腺・内分泌外科医長
平成18年10月 大阪大学 大学院医学系研究科 特任助手(常勤)
平成19年4月 大阪大学 大学院医学系研究科 特任助教(常勤)
平成19年11月 大阪大学 大学院医学系研究科 助教
平成24年7月 大阪大学 大学院医学系研究科 講師
令和2年5月 大阪大学 大学院医学系研究科 教授