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生きたままの体内を観る 生体イメージングに強い研究拠点に ~大阪大学・ニコンイメージングセンターの開所式を開催~

9月30日発表

ニコンイメージングセンターの設置機関

 

大阪大学と株式会社ニコンは、最先端の光学顕微鏡による研究の支援やコミュニティの場として、大阪大学のキャンパス内に「大阪大学・ニコンイメージングセンター」(センター長:石井 優 教授、大阪大学先導的学際研究機構 生命医科学融合フロンティア研究部門)を101日に開設しました。

ニコンイメージングセンターは、世界的にはすでにハーバード大学 (米国)、カリフォルニア大学サンディエゴ校 (米国)、キングス カレッジ ロンドン (イギリス)、 ハイデルベルク大学 (ドイツ)、キュリー研究所 (フランス)、シンガポール バイオイメージング コンソーシアム など、国際的に評価の高い研究機関に設置されており、世界各国の主要な研究機関とニコンの提携によって、最先端の顕微鏡を利用した画像の取得や処理、解析などを行うことができます。

ニコンイメージングセンターの相互交流の場として、毎年、「ニコンイメージングセンター ディレクターズ会議」が開催されています。各施設の責任者が一堂に会し、各施設の活動、成果の報告や、顕微鏡イメージングに関する議論などが行われます。

今回、大阪大学に設置される施設は、微細な構造を捉えるだけでなく、生体内の様々な生命現象をリアルタイムで捉えるin vivoイメージングを主体としたニコンイメージングセンターとしては初めての施設となります。ニコンの多光子顕微鏡、超解像顕微鏡、共焦点顕微鏡、細胞培養観察装置など、最新のソフトウエアを備えた機器が利用できる他、画像解析技術の向上を目的としたトレーニング・プログラムの提供や共同研究の推進などを通じて、学外(企業も含む)の研究者にも広く公開し、国内のみならず世界的なイメージング研究の拠点となることが期待されています。

さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、オンラインによる顕微鏡のリモート操作やユーザーセミナーを実施します。オンラインでの顕微鏡リモート操作は、202011月から開始する予定です。

本件に関して、吹田キャンパスにて記者発表を行い、開所式終了後には、センター内の実機で撮影された生きた細胞内の画像(ミトコンドリア・細胞骨格・免疫細胞など)を見学いただきました。

                大阪大学・ニコンイメージングセンターの概要説明を行う石井優教授(免疫細胞生物学

 

【開所式の様子】 

【センター見学会】 

    【報道について】
    毎日新聞夕刊、日刊工業新聞、日経新聞電子版、時事通信ニュース、化学工業日報 他多数にて報道されました。