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1) 核医学治療
α線核種アスタチン標識PSMAを用いた前立腺癌治療(At-PSMA-5)

アスタチン(At-211)はアルファ線という飛程の短い放射線を放出する核種で、加速器を用いて製造されます。アスタチンは様々な化合物に標識することが可能であり、前立腺癌に高発現する前立腺特異的膜抗原(Prostate specific membrane antigen)を標的とした新たな前立腺癌の治療薬としてアスタチン標識PSMA標的薬([At-211] AtーPSMA-5))の開発に成功しました。 1)
At-PSMA-5を前立腺癌のモデルマウスに静脈内投与したところ、著明な抗腫瘍効果が得られました。
ホルモン療法抵抗性の前立腺癌に対する画期的な治療となることが期待されており、AMED橋渡し研究(シーズF)において、大阪大学医学部附属病院での医師主導治験の開始に向けた準備が進められています。

1) Watabe T, et al. Eur J Nucl Med Mol Imaging. 2022

アスタチン標識PSMAリガンド(211At-PSMA5)を用いた標的アルファ線治療